酒瓶の飾り棚

2021年2月納品、日本酒の酒瓶用の飾り棚。

こちらは、父の事務員を長年つとめてくださった方からのご依頼。
日本酒がお好きなご夫婦で、思い入れの深い酒瓶を飾るための棚をご注文いただきました。
上に載っているのは、以前お作りしたぐい呑みの飾り棚です。
上の段に四合瓶、下の段に一升瓶。
棚のサイズも指定いただいて、ラベルが綺麗に見える収納棚となりました。
取っ手のところもご希望で、酒瓶のフタを使ったものに。
好きなフタに交換可能です。
今回はこの棚以外に、リビング作り付けの棚のガラス扉と棚の入れ替えもご依頼いただきました。
枠がかなりゆがんでて、古い扉を大工さんが取りはずすのも一苦労だったそう。
正方形のガラスを入れるために、レール部分に高さ調整用の木材をつけて対応しました。
実はこういう造作系の仕事の方が、緊張します(笑)
自分の作るものならいかようにもできるのだけど、家にくっついてるものはそこに合わせるしかないので。
なんとか綺麗に納まって、ほっとしました。

リビングカウンターと小さな祭壇

2021年2月納品。
大家族のおうちのリビングカウンターを製作しました。
ご両親と成人したお子さんたちが同居、一番下の息子さんが大学生。
家族が多いのでなかなか片付かない、リビングをすっきりさせたい!とご注文いただきました。
奥様が事務作業するスペース、キャスター付きの机を一番奥に配置。
家事や食事の時間で中断する時は、作業中の書類は広げたままでもカウンター下に机をしまうことができます。


右側の収納は主に仕事用の書類と、小物を入れる引き出し。
その上には、飼っていたワンちゃんの思い出を飾るオープン棚。
(書類が増えた場合に備えて、A4ファイルなども入れられる大きさにしてあります。)
カウンター上には充電ポートも備え、奥様のご希望を叶える収納棚となりました。
こちらのおうちはその後も定期的に伺い、家全体の整理収納のお手伝いなどを行っています。
インテリアコーディネーターの北爪さんにも現地調査の上プランを出していただいて、理想の収納に向けて少しずつ片づけを進めています。
しかしやっぱり家族が多いとそれぞれの領地拡大への思いもあり、理想通りに進めるのは難しい(笑)・・・がんばりどころです。
*
そしてもうひとつ作ったのは、小さな祭壇。
親御さんの思い出の品や写真などを飾れるオープン棚を、壁に設置しました。
仏壇的な場所って今のおうちでは、大きすぎると困るけど、ないとやっぱり探し求めてしまうのかもしれません。
カウンターも収納棚も祭壇も、ご希望に合った形で製作します。
収納方法も含めて、良かったらご相談ください。

子育て広場に折れ脚ローテーブル

2020年12月納品。
昭島市の『親と子の自由空間ほっと』さんに、折り畳み脚のローテーブル4台を作りました。
ほっとさんは私設の子育て広場で、もう何年もこちらでワークショップをやらせてもらっています。
おままごとキッチンを作った方が、数年後ランドセル棚を作りに。
弟妹が大きくなって、お友達ファミリーと一緒にふたつめのランドセル棚を作りに。
ワークショップのお客さまから、キッチンの棚やプリンターワゴン、大きな本棚をご依頼いただいたことも。
そんなたくさんのご縁を紡いでくださったほっとさんから、子どもたちも使うローテーブルのご注文をいただきました。
使っていた折れ脚のローテーブル、便利だけど金具がグラグラしてきたとのこと。
使いやすいサイズで、1台だけでも4台ならべても使えるように。
できれば、部屋の隅の隙間に収納できる厚みだと嬉しい。
4台あるので、それぞれの木目合わせをじっくり。
入れ替えたりひっくり返したりしながら、考えます。
折れ脚金具は、実はあまりたくさんの種類は売っていません。
数種類の中から合うものを探す、という感じです。
うちの場合はなるべく頑丈な金具を選び、さらに脚を少し掘り込んでいます。
こうすることで、金具に力がかかって変形することや、ネジのゆるみを防ぐことができます。
赤ちゃんたちも使うので、角は丸く。面取りも丸く。
丁寧にやすりがけして、オイルで仕上げて完成です。

2020年はもちろん大変な年でしたが、古くからの知り合いが家具を注文してくれる案件が多く、皆さんのやさしさに感謝する一年でした。
ほっとの石川さん、ありがとうございました。

お仕事のためのリビング収納

2020年11月納品。
こちらは、私たちが家族でとてもお世話になっている方からのご注文。
在宅仕事でダイニングテーブルでの作業が増えて、テーブルの上に書類などが散らかってしまうとのこと。
キッチンとつながるカウンターの上には、お薬やビニール袋などが入ってるカゴがいくつか。
その下はカラーボックスに書類ファイルなどが入っていましたが、ちょっと収納力不足。
テーブル脇のこの場所に、プリンター置き+収納があったらすっきりしそう。
ご予算との兼ね合いで、棚本体はパイン集成材・天板と扉はオニグルミ材で製作することにしました。
「左側の壁にガス栓があるのですが、うまくよけられるでしょうか?」とKさん。
そのあたりは得意なのでお任せください(^^)
途中でうちの自動送り鉋が昇天するというハプニングがありましたが、以前のアルバイト先の中山建設さんまで機械をお借りしに行って、板はぎまでやらせてもらいました。
2階の素敵なカフェでランチもごちそうになってしまった、、
(G先輩いつもありがとうです)
扉のガラスはちょっとレトロなフローラ柄、中のものがはっきり見えすぎなくておすすめです。
納品の日。
なんと夫がぎっくり腰になってしまって、娘に手伝ってもらいました。
私が梱包をほどくそばから、たたんでまとめて片づけてくれて、すばらしい気働き。
ふだんから娘を知っているKさんや、はじめましてなお母さまにも褒めてもらって、娘も嬉しかったよう。

手伝ったおかげで素敵なおみやげをいただいて、大喜びの娘でした。
Kさまありがとうございました。
※工房で棚などお買上げのお客さまは、その後の収納アドバイス・整理のお手伝いもしています。
お気軽にお声がけください。

色んなサイズの本のための本棚

2020年10月納品。
お仕事柄もあって、文庫・新書から大きなサイズまでいろんな本をお持ちのお客さま。
きれいに収納できる本棚、作れますか?というご依頼。
少し前に、下に行くほど大きな本が入る本棚を作ったので、それの拡大版で製作しました。
本がみっちり入ると棚板はほぼ見えなくなってしまうので、無垢材とパイン集成材で作ることに。
棚の外側と棚の前面はオニグルミ材で、棚板の奥の方は集成材を使用。
横から見えた時に綺麗なように、外側の板はネジを使わず、ホゾ組みで作っています。
無垢材を使うと、材料費が高いんでしょう?とよく言われます。
正解でもあり、不正解でもあり。
無垢材を使った家具が高いのは、平らな板にするまでの時間が長くかかるからです。
製材所から届いた荒板は、表面はザラザラで厚みもラフなままで、そのままでは棚を作ることはできません。
まず片面を平らにして、厚みを均一に削って。
節などの欠点があったらカットして、幅が足りなかったら板はぎして、やっと合板や集成材と同じスタートラインに立てるのです。
上下の棚は現場でつないで、転倒防止のために壁にもネジ止め。
ピアノ室に置いていただいて、下の方には大型の楽譜などが収納されます。
こちらは後日いただいた写真。
ご夫婦の本、まだまだ収納できそうです。
長く使っていただけますように。
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リモートワークのプリンターワゴン

2020年9月納品、プリンターワゴン。
ランドセル棚などでお世話になっている、親と子の自由空間ほっとさんで知り合った方からのご依頼。
ご自宅でリモートワークをするようになり、仕事スペースを快適にするための棚が欲しいとのこと。
プリンターや用紙・ルーターなどをまとめて収納して、印刷時には引き出して使えるワゴンを作ることにしました。
採寸にお伺いして、ご希望を聞いて。
作る時に迷いがない方がはかどるので、できるだけ打ち合わせにお伺いして、現場を拝見しています。
ほっとさんのワークショップで一緒に作った家具がおうちにあるので、「仕上がりはあの感じで」と共有できてありがたい。
今回はパイン集成材で製作しました。
ホームセンターで大きな板を購入して大まかなカットまでやってもらうので、製作時間が短くなり、コストカットにつながります。
ビス止め+マッシュルームダボで、素早く完成。
以前は無垢材にこだわっていましたが、今はそうでもありません。
適材適所で良いと思っています。
それでもその後、こちらのお客様にオニグルミ材をメインに使った本棚をご希望いただいて、それはやはりうれしいものです。
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納品当日。
思いのほか喜ばれたのは、電話やルーターなどにつながったケーブルの整理でした(夫が担当)。
どれがどれにつながってて、抜いて良いやら悪いやら私にはまったく分からないので、綺麗に棚に納めることができて助かりました。
(この先ニーズがあれば、オプションに入れようかしら・・・)
Oさま。リモートワーク、快適になりましたでしょうか。
本棚の方も楽しみにお待ちくださいませ(^^)

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棚つきのそら豆テーブル

2020年初夏に納品。
こちらのローテーブルは、工房立ち上げ時からのお客様からのご注文でした。
定番のそら豆テーブルみたいな感じのテーブルで、天板の下に雑誌などを置ける棚が欲しい。
できればリモコン類を置ける小さな棚も欲しい、とのご依頼でした。
2020年はおうち時間が増えたこともあり、家族がくつろぐ場所をととのえたい、というお話をいくつも伺いました。
くうちん工房にご依頼いただいて、ありがとうございます。
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まずはそら豆の形づくりから。
定番のは左右非対称なのですが、今回は天板下に棚をつけるためシンメトリーにしました。
棚はすのこ状に。
順々に組み立てていきます。

楽しいなあ・・・。
使う方の喜ぶ顔を想像しながら作るって、とっても楽しいのです。
「完成したら、そのテーブルで一緒にごはん食べましょう!」と誘っていただいて。
コロナの感染状況が落ち着いている時に、納品させてもらいました。
最初にお納めした月型テーブルと、奥の壁際にある棚と。
写真には写っていませんが、反対側にはダイニングテーブルと椅子・ベンチのセットもあります。
あ、スツールとランドセル棚も。
ほんとに幸せな仕事をさせてもらってるな、、と思いながら、おしゃれな夕飯+ビールの宴。
Mさま、この度も本当にありがとうございました。

オニグルミ材のスタンディングデスク

2020年7月納品、スタンディングデスク。

職場へは出勤するのが当たり前、と思っていたコロナ前。

可能な職種の人は在宅勤務で・・・という考え方が広まって、会社員であるうちの夫は今もずっと在宅で仕事しています。
同様に、大学でもオンライン授業がメインになった2020年の新学期。
大学生の息子さんを持つNさまから、「スタンディングデスクを作ってほしい」とご依頼がありました。
分割型のデスクで、ふだんは立って使える机。
分解すると通常の机としても使えるように、というご要望でした。
その時はちょうどよい高さの机はあまり売っておらず、クローゼットの中にパソコンを置いてオンライン授業を受けていた息子さん。
なんとかせねば・・・!といつもより早めに仕上げました。

こちらのデスク、下の台+真ん中の箱+上の天板、という3パーツでできています。
天板上に置いてあるのは、モニターを置くための小さな台。
キーボードよりも少し高い位置で、楽な角度でモニターを見ることができます。
真ん中の箱を抜いて下ろすと、通常の机+ベンチに。
お手持ちの座椅子を置くと、ちょうど良い高さです。
高い時も通常机の時もグラグラしないよう、固定が面倒にならないよう、工夫しました。
こちらは何年か前に参加した「いっぷくマルシェ」でうちを知った、お知り合いからのご紹介でした。
この机を気に入っていただいて、半年後にリビングの収納カウンターを作らせていただくことになります。
イベントに出るってやっぱり意味があるんだな・・・と、改めてありがたく感じたご縁でした。
いっぷくさん、堀之内にある一軒家のごはん屋さんです。
バランスの良い定食のおいしいお店です。

収納つきのキッチンカウンター

2020年6月納品、キッチンカウンター。
もうね、この年の春は初めての緊急事態宣言下で、電話とかメールとか、お客さまからのお問い合わせがぜんぜん来なくて。
メールサーバーちゃんと生きてるかな?と夫に訊いたくらい。
でも、そんな中でありがたいお仕事をいただいていました。
以前からおままごとキッチンなどでご利用のご家族、3月に昭島のほっとさんでワークショップした時に、ご相談を受けました。
おうちを建ててしばらく経つけれど、キッチンのいろいろなものが片付かなくてお困りだとのこと。
「そういえば、大川さんってこういうの作れる人じゃなかったっけ?と思って」と。
作れますよー!(←食い気味)
嬉しい!!!
お客さまに、好きなキッチンのインテリア写真を何枚も送ってもらって。
後ろの壁を生かしたテイストで作ることになりました。
いやはやしかし、ホームセンターで板は買えてもカットサービスが止まってたり。
塗料会社さんは社員の出勤人数減らしてるところに、一般の方のおうち用の注文がたくさん来たらしく、いつもより荷物が届くのに時間がかかったり、いろいろありました。
いつもより時間はかかりつつ、パイン集成材を着色仕上げ、カウンター天板は少し厚めの塗装にしました。
後からカゴやブリキなどでかっこよく収納したい、とすべてオープン棚に。
お客さまのご希望で、カウンターと同じくらい深い奥行の収納になっています。
納品当日。
下の収納棚は工房で割ときっちり作っているので、寸法間違いがない限りは不測の事態が起こりません。
上のオープン棚の設置の方が、気を使います。
壁の下地を慎重にさぐって、金具を取り付けて。
一度仮止めして離れたところから見て、バランスがおかしくないか確認。
うん!良さそうです。
あの時、もう誰からも連絡は来ないんじゃないかしら・・・と不安だった時に、このご依頼があってとてもありがたかったです。
収納がどう完成したのか興味あるので、落ち着いた頃に見せていただきたいなあ。

キッチンの小棚

こちらは2020年春の緊急事態宣言下で、お客様自身に採寸していただいて作った、キッチンカウンターに置く小棚。
いつもはおうちにお伺いしてきっちり採寸しますが、皆さん外出も控えるような状況だったので、テスト的にやってみることに。
「この場所ぴったりに」というご要望ではなく、間口も高さも余裕があったので可能でした。
周りの棚の雰囲気に合わせて、ホワイトの板で製作。
お客様に撮ってもらった現場写真と、簡単なスケッチをもとに作って、お渡しはマンションのエントランス前で。
Afterの写真はお客様に送ってもらいました。
便利な時代になりましたね~。
ちなみに別の案件では、私がスマホで撮った製作中の様子をYoutubeにアップ → メールを見て動画を確認したお客様と電話で打ち合わせ、というのもやっています。
写真よりも動画の方が分かりやすいせいか、お客様からのレスポンスも話も早くて助かる(笑)
zoomだと双方で時間を合わせる必要があって少々面倒なので、このやり方の方が私には合っているみたいです。