機械を借りに

先日、隣県の某所に行って木工機械を借りて作業してきました。

うちの自動送り鉋(板の厚みを決める機械)、幅が300mmまでの板しか入らないのです。
テーブルの天板など300mm以上の板の場合は、接ぐ前にギリギリの厚みまで落としてなるべく平らに接ぎ、接着後に目違い払いを含めて鉋で仕上げています。
一枚板のテーブルトップなんかはどっちみち機械に入らない場合も多いので、これでもいいか・・・と妥協して購入した機械だったのですが。
う~ん、やっぱり300mmではつらい。
大型の自動送り鉋は値段が高かったので、今思ってもやっぱり買えないという結論にはなるんですけどね。

秋に作る予定のタモのテーブルは800mm幅のを2枚接ぎで作る予定なので、何か手を考えなければ・・・と考えていたところ。
近くで木工房を営むKさんに相談したら、「この間、600mmまで入る機械を借りに行って来ましたよ!」と快く教えて下さったのです。(Kさん、ありがとうございます!)


で、下見を兼ねまして。
私のぎっくり腰の原因になった工房のカウンター厚板と、作成中のオープン棚の板を持って行ってきました。
また腰を悪くするといけないので、会社を休んでまうちんさんも同行。
あ、こっちが本来の誕生日プレゼントだったんです。
「何が欲しい?」と言われて、「一緒に板を加工しに行って欲しい」と答える妻。

さてさてこの場所、機械が揃ってていいなあ・・・。
まうちんさんは大型集塵機に感動したようです。うちにはないからねえ。
2人で機械を使わせてもらって、板の厚み決め。らくちん~~。
刃のメンテナンスとかも気にしなくていいし、時間貸しってとてもありがたいです。
超仕上げ鉋もあると聞いたので使わせてもらおうとしたら、「サンダーの方がいいんじゃない?」と係のおじさん。

逆目がおきやすい材料だったので、正解でした。
サンダー、残念ながら幅400mm以上の板や長さのあるカウンター材は無理だったのだけど、できるものはすべて仕上げて帰ってきました。

サンダーの隣には、NCで椅子の脚を作る方もいらして。
建物に入る前はあまり人気がないように思えたのですが、市内の方は結構来られるみたいで、私たちの他にも2組くらいの業者さんが来てました。

遠いので、ちょくちょく借りに来るわけには行かないけど。
秋の仕事の算段がついたので、ちょっとほっとしました。

初めてのミズメ

材木屋さんから、ミズメが届きました。

届けてくれた運送屋さん、いつもの方はすぐ帰ってしまうんだけど、今日のおじさんは何だか工房に興味しんしん。
「家具って、こういうピッとした板(厚みを決めたウォルナットを指す)じゃなくて、俺が運んだ端っこみたいな板で作るのかい?」

???
ウォルナットの方がだいぶ幅が狭いんだけどなあ。
端っこみたいな板・・・?
「あ、これは普通の木材だねえ(ウッドデッキに使った材の残りを指差す)」

その時は分からなかったんだけど、製材しながら何となく分かりました。
おじさん、四角くなってる板がいい板だと思ったんだね。

うちの木取りは毎回結構きつきつなんですが、材木屋さんの見積もり(代金じゃなくて木材の量)も、今回結構きつめ。足りないかと思いましたよ(笑)・・・まあ、天板と帆立は共木で取りたいとか我がままな取り方してるからなんだけど。
失敗できないなあ。。

一皮むくと、こんなに綺麗に。

運送屋さんの言う「ピッとした板」になってきたかな?


今日は雪。
一応トウキョウトにあるくうちん工房、かなり雪が積もってます。

初の椅子


ウッドデッキは柱まで立ち上がり、残りは週末に持ち越し。

シルバーウィークのおかげで平日の工房作業日が少ないので、今日は月末までの仕事をやってます。

工房で初めての椅子加工。
工房オリジナルの椅子も、早くデザインしたいなあ。。

キャットタワー納品

週末はpaddyさんのおうちにお邪魔して、キャットタワー(別名ジャックタワー)を納めてきました。
paddyさんは女子会でお会いした方で、うちから車で3時間くらいの所にお住まいです。
日帰りも可能だったのですが、まうちんさんともうすぐ1歳になる娘と一緒に泊りがけでお邪魔することになりました。

paddyさん家、パイン材と白い壁を基調としたスウェーデンハウス。すごーく我々好みです。
シンプルだけど天井が高くて広い間取り、すっきりしたリビング・・・理想だあ。。

ジャックタワーはリビングの一角、もともとからあるオープン棚の横に設置しました。
既存のものとくっつける家具を作るのは案外難しいんです。
現場で想定外のことが起きるかもしれないので、今回は7割方工房で作って後は現場合わせとしました。
納品前日、機材を車に積みながらどんどん不安になって、あれもこれもと色々な工具を積み込んでしまいました・・・。
でもそのお陰でアクシデントにも対応できて、なんとか無事設置完了!

材料は棚と合わせたパイン材(ポンデロッサパイン)と一部SPF1×4材、棚受けと「JACK」の文字はアイアン製です。元の棚とほとんど違和感ない感じに仕上がって、ほっとしました。
paddyさんのアップしてくれたジャックタワーの様子はこちら

「JACK」の文字はコチラで購入しました。
なんと一文字350円!安い~~!!

ラフな作りですが、味があって可愛いです。くうちん工房のも買おうかな?と思ったくらい(でも、QOOCHING FACTORYって長いよね)。
欲を言えば黒塗りしたビスを(有料でも良いので)つけて欲しい。黒ビスはなかなか売ってないんです。

昼過ぎに到着し、2時間くらいで終わる予定の仕事が終わらず・・・夕食を作ってくださったpaddyさんと旦那さんのTさんを、かなりお待たせしてしまいましたー。
そして、その夕食!!

・・・次回へ続く。

キャットタワー

今週は、猫さん用の棚を作っています。
女子会で知り合ったpaddyさんから、ご注文を頂きました。

今おうちにあるオープン棚にくっつけて、猫のジャックさんが乗れるように・・・ということで設計。
さて、できあがったパーツをどこかで組立てみなくては・・・と工房内をウロウロ。

まだ塗ってない壁があってよかったー!壁に既存の棚の高さをマーキングして、ここで組立開始。

うんうん、設計どおりや。ちょっと満足。
しかし、やっぱり猫さんの意見も聞かなくては!と家に持って帰ってみました。

と、猫くうちんから「これねえ、、階段の高さが良くないよ!」とダメ出し。
段数が多くて階段の高さが足りないため、走って登ると足が引っかかるんだとか。
うちで前に作ったキャットタワーも、階段の段が細かすぎて不評でした。。

というわけで、やり直し。

もう一回、猫くうちんの意見を聞いてみる。
「んー、まあこれならいいかなあ。後は猫さんの体格によるからねえ」

納品は来月です。
ジャックさん、使ってくれるかなあ・・・ちょっとドキドキです。

折れ脚ローテーブル

昨日無事に納品した、折れ脚のテーブル。
奥様が毎日出し入れするのでなるべく重くないようにと、軽いオニグルミ材で作りました。

国産のオニグルミ材は、ただ今製材待ちで年末までお待ち頂いてる状態なのですが、こちらはロシア産のもの。幅広の綺麗な木目の材料で作ることができました。


裏側は反り止めが施してあります。板の収縮にも対応しています。


金具は少し大きめの丈夫なものにしました。
脚の太さとの兼ね合いもありましたが、5mmほど掘り込んで横から見たときに金具が目立たないようにしてあります。

家具をオーダーされるのは初めてだったそうですが、もりのカフェで使って頂いている月型テーブルを見て、「あの質感が忘れられなくて・・・」とご注文頂いたものです。
綺麗な天板のテーブルに仕上げることができて、こちらもほっとしました。

2歳のお子さんとの毎日のお食事、どうぞ楽しんでくださいね!

ローテーブル


じわじわと暑くなる中、ローテーブルのお仕事進行中。

折れ脚構造なので、固定脚のテーブル以上に悩んで仮脚を作ってみて、やっと結論が出たところ。

でも板材が幅広で綺麗な木目で嬉しい!
いい木目の木だと、色々な作業が楽になるのです。
仕上がりが楽しみです。