岐阜へ 丸太仕入れ旅

今年も、岐阜県高山市にオニグルミ材を仕入れに行ってきました。

初めて丸太で買ってから、もう何年になるかな。
買い方や挽き方の種類、材木屋さんを教えてくれた先輩方に、感謝ばかりです。
もちろん、いつもお世話になってる材木屋さんにも。

平日の高速道路、松本ICまでは割とすぐ。
降りてからのくねくねしたトンネル続きの道が辛い。
それでも昔に比べると、だいぶ楽になったそうだけど。

あかんだな駐車場で休憩。
あともう一息で高山。

材木屋さんに着いたら、お願いしていた板を見せてもらう。
板の山から好きなのを選んで良いとのことで、ほっくり返して選ぶ。

来年用にオニグルミの丸太も見せてもらう。
正直言って、外側から見ただけじゃ分からないことが多い。
「そこに節があるな」「こっちの方が良さそやな」
と材木屋さんに教えてもらいつつ。

あとは板に挽いてもらってから、選んだ丸太が良かったかどうかが分かる。
どうか、うちに合った良い板が取れますように。

もともと一本の木だった板たちが、一枚の天板になる。

分かってくれるお客さんのもとに届けたい。

山の日の入りはとても早い。
今回の宿は平湯温泉、自分にご褒美の一泊。
晩ごはんを食べに出たら、山の闇はとても深かった。

ほうば味噌の朝食を食べて、またくねくね道を走って。


選んだ丸太たちは、来年の夏に工房に届きます。
良い家具に仕上げられるように。

私もがんばろう。

*

丸太を買いに。

先週末は岐阜に行ってきました。
行き先は、うちで使うオニグルミ材のほとんどを担っている材木屋さん。

前回の訪問は5年前。その時は家族で伺いました。
機嫌の悪い娘を抱っこして製材工場を見せてもらい、事務所で社長のお話を聞きながらも泣き続ける娘、チョコをもらっても全然泣き止まない・・・(涙)
もう、行ったのが良かったのか悪かったのか分からない、、とやさぐれたもんでした。

今回はひとり旅。
おかげでゆっくりとお話することができました。
夫と娘よ、ありがとう!


「ちょうど3日前に出た丸太があるよー」と材木屋さん。
写真の左側がオニグルミの丸太。
見づらいかい?とフォークで手前にごろんと出してくれる。


丸太と製材・乾燥までの見積もりを出してもらって(その前からほぼ心は決まってたけど)、こちらの3本を購入。
その場で挽き方を相談して、うちでの使い方に合った厚みで挽いてもらうことにする。

スタンダードな方法だと芯を抜いた幅広の部分で厚板を取るようだけど、うちでは少し薄めの天板の方が良く出るので、そちらをメインに。
厚い板は椅子の脚に良く使う、と話したら「じゃあ欠点のありそうな部分を厚く挽くかな」と(木取りの時に避けられるからね)。

普段、メールや電話ではなかなか伝わらなかったことが、どんどん伝わる。
共木で買えることの大きな価値、私が大切にしている物語、お客さんとの共有。
お客様の了解を得て、丸太からダイニングテーブルになるまでのフォトブックもお渡ししました。

あのね、ほんとうに行って良かった!!

来年もこの時期にぜひ行きたい。
次の年の冬から使う材を仕入れに行って、それを使ってずっと家具を作りたい。

新たに心が決まった旅でした。

*****(おまけ)*****

翌日は「水曜どうでしょう」と同じサイコロの旅をして、勝沼まで迎えに来てくれた夫と娘。

色んなおうちで干してる柿が見事で、百匁柿(渋柿)を買って帰ってきました。
おいしい干し柿も作らなくては(^^)

来年用の丸太

さてさて、もう12月もあとわずかなのですね。
ありがたいことに夏から秋にかけてお問い合わせを頂いて、来年の家具製作の予定がいくつか決まりました。

ところが、何人ものお客様に「オニグルミで作ってほしい」とご希望頂いたのに、手元にオニグルミ材がほとんどない!
(去年は丸太の良いものが出なくて、ほとんど買えなかったのです。)
いつもの材木屋さんに問い合わせても、今は幅の狭い板しかないねえ~とのこと。
他の材木屋さん何軒かに連絡して、ほぼ撃沈。
国産のオニグルミを扱うお店が少ないことを、改めて認識しましたが。

どうしよう・・・とかなり悩んでたある日、なじみの材木屋さんから一通のメール。
「オニグルミ原木出ました」と添付されてきた写真は、丸太11本分!!

もうね、やばいですよ。
私、ブランド物のセールとか見ても全くテンション上がらないけど、この枯渇状態に丸太11本はまずい。
うわーーーーん、全部買占めたい!!!

・・・という気持ちを抑え(笑)、何本か買いました。
それでも、うちでは過去最高の本数ですが(^^;;

その後、小さめのテーブルは在庫の板でまかなったり、乾燥済みのロシア産材でOKというお客様もおられて、なんとか来年前半の予定が立ちました。

丸太たちは先日板に挽いてもらって、これから半年から1年弱、乾燥させます。
工房に届くのは、来年の秋。
テーブルの完成までだいぶお待ち頂くことになりますが、どうか楽しみにお待ち下さいませ。

(ああ、買えて良かった・・・!)

蜜蝋とキャンデリラワックス


天然オイル100%での仕上げ、今まではよくクルミオイルを使用していました。
塗っているとよく分かるのですが、さらっとしていて塗りやすく、仕上がりもべたっとせずさらさらな感じです。

が、、やっぱりナッツアレルギーのことが心配になってしまって。

実際には、ナッツアレルギーではピーナッツに反応する人が多いようで、ピーナッツアレルギーの人はクルミオイルには反応しないこともあります(ただし、念のためナッツ類をすべて避けることが推奨されています)。
また、クルミを食べて下痢や発疹などが出てしまう人でも、クルミオイルに触れたり呼気から吸入して反応が出るとは限らないようで、家具に塗って乾燥したクルミオイルにどのくらいの人がアレルギーを起こすのかは、正直よく分かりません。

ただ乳幼児の場合は、おもちゃはもちろんテーブルなども舐めたりかじったりすることがよくあるので、こちらについてはクルミオイルから「荏油」にすべて変更したいと思います。


もうひとつ、ダイニングテーブルなどの仕上げのワックスは蜜蝋を使っていたのですが、こちらも1歳未満の赤ちゃんにはハチミツがNGというのがひっかかっていて、子供向けのものには蜜蝋ワックスを使用していませんでした。
ハチミツにはボツリヌス菌が含まれていることがあって、特に1歳未満の乳児には食べさせないことになっています。
胃腸が未発達のため、中毒を起こす可能性があるからです。
で、蜜蝋はハチミツを絞った後の巣の副産物なので、ボツリヌス菌がゼロじゃないんじゃないか?と考えていたわけです。
含有率はとても少ないだろうとは思うんですけどね。

ネット上では、蜜蝋ワックスについて「子供用のおもちゃに最適」と書いてるお店もあったりして、判断に迷うところではあるんですが。

ボツリヌス菌を不活化させるには、80℃で20分あるいは100℃で1~2分の加熱でOKらしいのですが、家庭での加熱ではほぼ不可能という意見も見られました。
(市販の「みつろうクレヨン」などは、製作工程でかなりの高温処理をするので大丈夫だとのことです。)
工房ではワックスを作る時に、オイルと混ぜて湯煎していますが、100℃にするのはかなり厳しいし、80℃で20分というのも何だかあいまいで嫌だなあ・・・と思って。

今回、他の蝋成分を含むものに変更できないかと調べて、「キャンデリラワックス」を採用してみました。
木蝋やカルナバ蝋(貝殻虫)、サトウキビロウなど色んなロウがありますが、キャンデリラは植物性の天然蝋で、手作りで口紅などを作る時に使われるというのが安心材料となって。

蜜蝋と同じ比率でワックスを作ってみたところ・・・

仕上がり、蜜蝋よりもかっちりした感じになります。
融点がほんのちょっと高いせいかな?塗り上がって1日経った板を触った時も、蜜蝋より少しだけ固いと感じました。
後から調べたら、手作り口紅を作る時にも蜜蝋だけだと型崩れするのが、キャンデリラをほんのちょっと入れると崩れにくくなるのだとか。

木工用としてはどうなんだ?と心配もありましたが、市販のワックスでキャンデリラが入っているものもあったので、ちょっと安心しました。
実際に工房の棚を塗って経過を見ていましたが、とてもいい感じです。

というわけで、今のところ天然オイルの仕上げに関しては、
 ・お子様向けのもの:荏油と荏油+キャンデリラワックス仕上げ
 ・それ以外の家具:クルミオイルとクルミオイル+キャンデリラワックス(または蜜蝋)仕上げ
と考えています。

お客様のご要望によってもちろん変更は可能です。
他に着色オイルやウレタンオイルなどでの仕上げもありますので、ご注文の際にぜひご相談下さい。

オリオ2のメンテナンス

今回製作中のテーブルを納品するにあたって、お客様から「メンテナンス用のオイルかワックスはありますか?」とお尋ねを受けました。
うちの製品は植物油で仕上げることが多いんだけど、特にテーブルに関してはお客様のご要望があればオリオ2というウレタンオイルでの仕上げもやってます。
こちらの方が水濡れに強く、輪染みなどがつきにくいので。
工房のキッチンカウンターは1年くらい前にオリオ2を塗り、その後クルミ油や荏油が余ると塗ってあげるということを何度かやっていて、特に不具合もないし良い感じのツヤを保っているように見えます。

でも、はたしてウレタン系のオリオ2に植物油を塗り重ねるのは正しいのだろうか?

改めて考えると自信がなくなってきて、製造元のキャピタルペイント株式会社にメールで問い合わせてみました。
そしたら次の日、お電話を頂いたのでびっくり!
担当者の方が親切で、色々と教えてもらいました。

結論から言うと「メンテナンスのためにクルミ油や蜜蝋を塗るのはとても良いこと」だそうです。
いやー聞いてみて良かった~!!

他にも亜麻仁油や桐油・荏油などの乾性油はOK。
植物油の中でもオリーブオイルなどの不乾性油は×。ウレタンの塗膜の上に油がずっと残ることになり、家具の場合はカビなどが生える可能性もあるとのこと。

ちなみに植物油でなくても、オスモなどを塗っても良いらしい(^^;
自社でも『エコオリオフィニッシュ』という製品を販売されてるそうだけど、手に入りやすいものでメンテナンスして下さって結構ですよ、と担当者の方。
ちなみに『オリオ2メンテナンス用フィニッシュ』は主に床用なので、家具にはお勧めしないそうです。


というわけで、以前も作ったクルミ油+蜜蝋のメンテナンスワックスを作って持っていこうと思っています。

キャピタルペイントさん、色々と教えて下さってありがとうございました。

タイトボンドをガロンで買ってみた

いつもジョイフル2で買っていたタイトボンドⅢ。

個人輸入したのでいかがですか、とメールを頂いてサイトを拝見したら・・・安い!
ジョイフルでは473ml容器で1,580円なのですが、500mlで720円、1ガロン(3,785ml)は5,000円。
500mlの場合は大きなボトルからの小分け売りになるそうで、容器代が別途約100円かかりますが、それでも安いなあ。
ちなみにジョイフルではガロンで売ってるのは見たことありません。


というわけで、大きなほうを購入。
真ん中がいつも買ってるサイズ。比べると・・・大きいですな。
あと、気になっていた『Titebond Ⅱ Extend』も最小単位で購入してみました。

販売元の方は木工の趣味が高じて、タイトボンドを個人輸入されたそうです。
Woodworking tanaka さんのサイトはこちら
タイトボンドⅢの販売はこちらです。
メールでの対応や発送も迅速で、とても気持ち良く買い物できました。

そして、今週末には友人たちが工房に来てくれるんですが、ドアのガラスが届かない・・・。
とりあえず余ったポリカでも入れておこうかなあ。
面取りした押し縁を塗りながら、考え中です。

リボスサンプルふたたび

次回作でまた、着色オイルを使うことになりそうで。
またまたサンプルを3色送ってもらって、塗ってみました。
手板がちょっとずつ増えてくのって、なんだか嬉しい(^^)。そろそろ並べて飾れる棚を作りたいとこです。

リボスのカルデット。
左から、ウォルナット色・ローズウッド色・グリーン色。
板はどれもオニグルミ。

ウォルナットとローズウッドはまあまあ色がのるんだけど、グリーンはあんまり色づかないですね。

瓶に色名が書いてないので、ウォルナットとローズウッドはどちらがどちらなのか分からなくなり。
大橋塗料さんに電話して聞いてしまいましたよ(笑)。
えーと、ラベルに書いてある品番中央の「062」とか「082」が色番号と対応しているようです。
ううん不便だなあ、、送付する方は間違えないのかな??(↓マジックで書いちゃった)

現在、仕上がりに着色をご希望の方には、上記のリボスのカルデットをご提案しています。

シックハウスの心配のある方には、まずサンプルで試して頂くと良いかと思います。
私の場合、リボスは塗ってる間と乾くまでが多少辛いです(揮発成分が原因かな?と思ってます)。
完全に乾燥してからは、同じ部屋で過ごしても大丈夫なようです。
市販のオイルの方が利便性は高いのですが、無色でしたら植物油(クルミ油・荏油等)と蜜蝋ワックスで対応できます。
また別途ご希望の場合は、柿渋+弁柄などの顔料で着色することも可能です。

ご心配な方は、どうぞご相談下さいね。

丸太から作る

先日、材木屋さんが送ってくれた製材のビデオ。
今日は写真で紹介します。

タモの丸太は4m超の長さだったので、チェーンソーで半分にした後に皮むき。
皮むき機、私初めて見ました。
この下の部分がごうんごうんて回って、木の皮がぱりぱりぱり・・・って剥かれて飛んでいくんです。
カーテンはどうやら、皮があちこち飛ぶのを防いでいるみたい。


きれいに剥けたとこで、製材開始。
色々な板の取り方があるようで、どうお願いしようかかなり迷いました。
結局、割とスタンダードな(?)感じで、テーブル天板用の厚板を何枚か+脚用の80角+残りを幕板など用に30mm厚で挽いてもらうことにしました。


これは脚用の角材を挽いてるところ。

材木を丸太で買うことを最初に知ったのは、那須の工房Mountainさんにお邪魔した時だったと思います。
その後、独立してひとつずつ家具を作るようになって、テーブルの天板もオープン棚の側板も、同じ木から取った板だとやっぱり綺麗だなあ、しっくり来るなあとさらに思うようになって。
月型テーブルみたいな小さなものは、同じ木(共木)の板で作るのがさほど難しくなかったので、継ぎ目がほとんど目立たないその綺麗さに慣れてしまった部分もあります。


(これは去年丸太で購入した、国産のオニグルミ)

そして今回のテーブル、天板を共木で作りたい・・・と思って色々と探したんだけど、うまく見つからなくて。
材木屋さんから、それならやっぱり丸太で買うのが一番だと提案されて、今回の購入となりました。

まるごと購入した丸太が、自分の家のテーブルになる。
すごく贅沢なように聞こえますが、実は普通の板材と比べてすごく高価なわけではありません。
ただ、丸太を挽いてから家具の材料として使えるようになるまで、乾燥に1年近い時間が必要になります。
挽いてみるまで木目が分からないので、おとなしい感じか派手な木目か、その辺は出たとこ勝負になります。
それでも、どこかで長い時間生きてきた1本の木が、形を変えて自分の家でまた新しい時を過ごすというのは、とても素敵なことだと思います。

何年か後にテーブルやデスクが欲しいな、とちょっと思ってる方。
こんな方法もあるんだよーというのを、頭のすみっこに留めておいてもらえると嬉しいです。

塗料サンプル

次の製作で、着色で仕上げる必要が出てきました。
私は着色せずに木の元の色を生かすのが好きで、基本的には植物油か着色なしの市販オイルを使用しています。
今回は、床の色に合わせて赤茶色にしたいというお客様のご希望があったので、着色オイルのサンプルを取り寄せてみました。

こちらはリボスのカルデット。左からオーク色、チーク色、ブラジル色。
瓶に色名が書いてないのが、ちと分かりにくい。ブラジル色は蓋に小さく「brazil」と印刷してあったんだけど、あとの2つは同じラベル「カルデット」と書いてあるのみ。

大橋塗料さんでは50cc420円で小ロット販売しているので、とても助かります。
そして1回の買い物で、さらに2つの50ccサンプルを無料で同梱してくれるのです。うれしい~!

私はちょっと心痛みながらも420円で3色のサンプルをゲットしたわけですが、ネットで調べていたらさらに強者→60円のヤスリを購入してサンプル2個をもらったという方が・・・(あ、送料は別途数百円かかります)。
販売ページには「リボス商品1点お買い上げの方に」と但し書きがあったので、今はもうできないかもしれませんが、皆様ほどほどに(笑)。


ナラ(上の段)とミズメ(下の段)の板に2度塗り。うーん・・・色が薄い??木の種類にもよるのかなあ。
前にオスモの着色オイルを使ったときは、もっと色が濃かったような気がしたんだけど。
瓶をよく攪拌しても、底の方からすくった塗料で塗ってもあまり変わらず。
ちょっと薄いかなと思いながらお客様Mさんに見て頂いたら、「これのチーク色にします!」と即決。
よかったよかった。
しかし、久しぶりにオスモの着色オイルも試してみたいなあ。手板も作りたいし。
どなたか小ロットで売ってるところかサンプル購入できるお店をご存知でしたら、教えてください。

そうそう、かなり前になりますがプラネットカラーも試してみました。
もらった色見本は杉板で材種が違うので何とも言えませんが、ぱっと見た限りではプラネットカラーの方が色が濃そう。
ただし、塗っている間はかなりの揮発臭がしました。これは、中に含まれているバルサムテレピンのせいかと思います。
バルサムテレピンは天然由来なのですが、私はどうも揮発系の物質に弱いようで、ちょっと使いづらいです。
塗装中の匂いなどはリボスの方がマイルド。

プラネットカラーには、バルサムを抜いたNSシリーズというのもあって、こちらは(私の場合は)平気です。
ただ色数がノーマルに比べて少ないのと、営業さん曰く発色がちょっと違うそうです。
NSシリーズの無色のは複数の植物油をブレンドしたものなので、私は「だったらクルミ油でいいや」と思って忘れてたのですが、着色シリーズはもしかしたら使えるかも?
と、今やっと思い出しましたー。営業さんごめんなさい(^^;。

***

もう1個試し塗りしたのは、ウレタンオイルの「オリオ2」。

テーブルトップは通常のオイル仕上げだと、やっぱり輪染みが残ったりしがちです。
まめに拭く方だと大丈夫なのかもしれないし、うちはずぼらなのでもう輪染みを気にしないことにしてるんですが、やっぱり「もうちょっと丈夫な仕上げになりませんか?」というお問い合わせも多くて。
これも小ロット販売しているところを探して、銘木倶楽部さんにたどりつきました。

缶を開けてみたら・・・おおおう、匂いがウレタン!
2液と希釈剤を混合するのは多少手間ですが、塗る手順はオイルと変わらないので楽です(でも・・・でも・・・ウレタン臭が・・・(涙)。
乾かないうちに細かいヤスリで研ぎ出しして、塗りあがりはウレタンの超薄塗りと同じ感じ。
オイル仕上げと違って表面に薄ーい塗膜があって、触ると少し冷たい感触です。

刷毛やらエアスプレーやらを使わずに、ウレタンの頑丈さがまあまあ得られるなら、これもありかなと。刷毛跡も残らず、仕上がりも綺麗ですしね。
ちなみに私は乾くまでは同じ部屋にいることが耐えられませんでした(オスモよりちょっと辛いくらい)が、乾いてからは大丈夫です。

昨日は打ち合わせに手板をいくつか持参したら、やっぱりお客様は実際に触って見られるものがある方が良いのですね。
塗料が残っているうちに、色んな木で塗ってみようかと思います。