丸太届く

夏に丸太で注文した、オニグルミ(国産)の板が届きました。

丸太というと大きいものを想像するかもしれませんが、これはかなり小さい部類に入ります。
幹の一番太いところで30cmくらい、長さは2メートル。

うちの月型テーブルはオニグルミで作ることが多いのですが、タイミング悪く国産のものが手に入らなくなってしまったので、えいっと丸太で購入してしまいました。

板が乾燥するまで半年はかかるので、「やっぱり国産の木で作って欲しい」というお客様には夏からお待ち頂いています(ありがとうございます)。
ロシア産のオニグルミの方が綺麗な木目な場合もありますし、月型テーブルくらいの大きさだと1枚の板から共木で作るのは難しくないので、どちらが良いというのは一概には言えません。

でも、ベビちゃんに国産の木を使ってもらいたいというお気持ちもよーく分かります(^^)。
こちらは来週から製作に入る予定です。

仕上げについて

何を今さら、という感じもしますが。

えーと。木地を仕上げる時に、会社にいた頃は主にサンダーを使っていたのです。
大きい板をそのまま入れられる送り機能つきのものから、小さいオービタルサンダーまで、ほぼ仕上げはサンダーかヤスリを使用していました。
自分で家具を作るようになってからは、もちろん機械を買うお金はないので、ヤスリでしこしこ仕上げていたわけです。
電動のサンダーも使ってみましたが、平らな板に糊付きのヤスリをくっつけて手でやる方が早くナイフマークが落とせることが分かり、その後は手ヤスリ一辺倒。

で、今日は先週加工が終わったテーブルの脚を木地調整しようと思ったのですが、そこで忘れ物発覚。自宅でヤスリがけをするつもりだったので、家に粗目のヤスリを忘れてきてしまったのです。

まあしょうがないか・・・としぶじぶ鉋を取り出して一かけ。
ん??自動鉋のナイフマーク、すぐ取れるじゃん!


以前、先輩木工家さんに「鉋でぴっちり仕上げると、作品の仕上がりが全然違いますよ!」と助言を受けており。
しかしアタシ鉋苦手だしーー、オイル仕上げの時も最後はヤスリがけするんだから同じじゃんか、と半ば逃げておったのです。
こんなに楽だなんて知らなかった。
しかも、その後に水引きしてもほとんど繊維が立たないので仕上げのヤスリがけも楽ちん。

いやいや。
柔らかいクルミ材やウォルナット材で、鉋がけを渋っている場合ではありませんでした。
ナラ材の時は・・・どうしようかしらねえ。。

***

そしてここからは、趣味のお話。
地元のサッカーチームFC町田ゼルビア、今日はJFLに上がって最初の試合日でありました。
「初戦は京都かあ・・・赤子づれで行くのは無理だよねえ・・・」と未練がましく言っていたまうちんさんは、工房でパソコンをつないでじっとネット観戦。

作業中の私に5分ごとに途中経過を教えてくれます。
「やったー!1点入ったよ!!」
後半早々に入った1点を守りきり、見事初戦は勝利!

あ、来週の日曜日は地元の競技場でホーム開幕戦のため、工房はお休みします☆
晴れるといいなあ。

柿渋で扉塗り

工房には今日が初出勤。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

扉の塗装は何にするか迷ったのですが、柿渋にしました。
以前から屋外の塗装に使ってみたかったので、実験を兼ねて。

柿渋100ccに対して、写真のスプーンで顔料の松煙2杯と弁柄1杯を入れました。
松煙は黒、弁柄は赤の顔料で、仕上がりは古色っぽいこげ茶を目指してます。

扉が大きいので庭で塗装開始。刷毛でのせた柿渋を古布で塗り広げます。

試し塗りでは色が薄いように感じた、ホームセンターで買った柿渋。以前ネットで専門店から買ったものより薄い気がして・・・。
でも塗っている間にも、太陽に当たってどんどん色が濃くなっていくのです。
2度塗りしたらいい感じに仕上がりました。

容器の裏には「水道水で倍に希釈すると色ムラなく仕上がります」と書いてありましたが、水で薄めるとちょっと薄すぎるかも。
今回は原液のまま塗ってこんな感じです。

この上に荏油を塗っておしまいの予定。さて、自然塗料がどこまで持つかな。

自作蜜蝋ワックス その2

実験その2。
今日は菜種油を使ってみました。

地元で採れた菜種油の絞りたてを販売していることを自治体の広報で知り、先日購入したものです(425g800円)。
市販の食用油は酸化防止剤が入っているので、塗っても乾きづらい・・・というのは以前聞いた話の受け売り。混ぜ物のない菜種油だとどうなるか、試してみました。

手順と割合は昨日と一緒。
蜜蝋を溶かしてから油を入れていきます。

荏油よりも黄色が濃くて、粘度が高くトロっとした感じ。
そして匂いは・・・なんと言ったらいいんでしょう、天ぷら屋さんの匂い?(^^;
おいしそうな匂いが部屋中に漂います。

塗った感じ、見た目は荏油ベースのものと変わりませんが、やはり粘度が高いせいかベタベタ感あり。
缶の中で固まった後も、油が周囲から少しずつ染み出して上に出てきます(荏油のは綺麗に固まったままでした)。
荏油や亜麻仁油は乾性油、菜種油は半乾性油に分類されるようで、そのせいで固まり方が違うのかな?と思います。乾き方もかなり遅く、塗って乾いた後も荏油の表面の方がさらっとした感じ。

乾いた後はてんぷらの匂いはほとんどなくなったので、自宅リビングの床(クリ材)の上塗りに使ってみようと思います。

自作蜜蝋ワックス その1

今日は実験。
蜜蝋ワックスを自分たちで作ってみました。

材料は養蜂場さんから買った蜜蝋(500g1800円)と「一番しぼり純正荏油」(150g924円)。
蜜蝋は1回に使う量が少ないので(今回は10g使用)、かなり長い間楽しめそう。荏油は他の油に比べて高いですね。別に一番しぼりじゃなくてもいいんだけどなあ・・・。

比率は色々ネットで調べた結果、【蜜蝋1:荏油5】に決定。

まずは蜜蝋を湯煎にかけます。

溶けるとちょっとロウソクっぽい独特の匂いがしてきます。ほんのちょっとハチミツの匂いもするような。
完全に溶けたところで荏油を流し入れて、また湯煎。
最後にむらなく混ざるようにかき混ぜて、固まるのを待ちます。

固まったあとはこんな感じ。

思ったより固いかなあと思いましたが、スポンジで伸ばすとかなりスムーズに伸ばせました。
夏で気温が高いせいかもしれませんが、油と蜜蝋の比率はちょうどいいようです。

ちなみにスポンジを使ったのは、市販の蜜蝋ワックスで「布だと油分だけが吸い取られてしまうのでスポンジを使用して下さい」という注意書きを読んだため。
以前自宅用に作って、未塗装のままだったテーブル天板に塗ってみることに。


塗ってみた感想。
 ・オイルより塗りムラができやすい(湯煎にかけてから塗ると防げるかも)
 ・導管にワックスが入りにくい
 ・仕上がりはオイルよりも塗膜が厚く、ツヤのある感じ(指で触るとキュッキュッとします)

というわけで、オイルに比べて導管にかなり入りづらいのがちょっと気になりました。
オイルを1度塗りしてから、同じオイルで作った蜜蝋ワックスを塗るのはどうかね?と考え中です。

柿渋塗料キット


リビングの構造材の梁は、化粧板を貼らずにそのまま見せようと思ってます。

天然塗料で古材色っぽいものを塗りたい…と思って、柿渋と顔料のキットを買ってみました。
左から、松煙入り・弁柄+松煙入り・弁柄入り・柿渋のみ、になります。顔料は粉末を好きな量入れて調整できて便利。

柿渋は今はピンクっぽいですが、日に当てていくとまた色が変わります。
上から桐油を塗ったら外ドアにも使えるかな?