わたわたと

そうこするうち、明日はもうXデーであります。
一日で、リビング4方のうち2面の壁塗りをする予定。

1週間ほどで漆喰の種類を決めて注文しなければならず、自宅で使った貝灰漆喰にしよう!とネットで見つけた「我が家倶楽部」さんにお電話したら、「ともかくサンプルを見て決めて下さい」と4種類の塗り壁材を送ってくださいました。

ラスボードに塗ってみると・・・

ちょっと見づらいですが、上から「石灰モルタル(普通塗り用)」「石灰モルタル(厚塗り用)」「石灰漆喰」「貝灰漆喰」になります。

日本の漆喰はぴっちり仕上げるのが本式で、貝灰漆喰は特に繊細な仕上がりになるのだそうです。確かに粒子がとても細かい感じで、そして塗るのはとても難しそう・・・。
でも、この貝灰(赤貝を使ってるのだそうです)や海草糊などの原料を作っている会社は、どこもとても古くからやっている小さな商店さんばかりなのだそうです。
そう聞くと使ってみたいなあ・・・という気ももちろんするのですが、なにしろ下地が凹凸のあるラスボード。
「我が家倶楽部」さんでは、石膏ボードなどの上を覆うように綿寒冷紗を貼ってから漆喰を塗る方法を紹介されていますが、その方法だと素人でもうまく塗れる・・・かもしれません。

まあしかし、「素人なんだし、ラフに塗っちゃおう!」なーんて思ってた我々が、一番気に入ったのは「石灰モルタル(洋漆喰)」。
日本の漆喰の原料は石灰(または貝灰)と海草糊とスサで、洋漆喰の原料は石灰と大理石なのだそうです。
厚塗り用だとちょっとザラザラ感が強いので、今回は普通塗りを選択。

さて無事に塗り材も決まり、昨日・今日は床やキッチンの養生とファイバーテープの代わりに使う寒冷紗をこんにゃく糊で貼る作業をしてきました。

明日は無事塗り終えられるかなあ・・・ドキドキ。

続々と

とある事情から、次の日曜までにかなりの作業を進めておかなくてはならない事態になりました。
色んな人にSOSメールを出して、結構急なお願いにも関わらずほとんどの方が「この日は空いてるよ~」とお返事を下さって。
昨日は工房出勤数が一番多いあんびさんが、今日は先輩KさんがEさんと一緒に来てくれました。


Kさん、持ってきてくれるお菓子多すぎです。
普通はセルフビルドを手伝ってもらったら、こちらが何かお土産を用意する方だと思うんですが・・・(^^;
うちに来る皆さん、どうか手ぶらで来て下さい!

そしてEさんが長い時間赤子を抱っこしてくれていたおかげで、作業はかなり進みました(ありがとうございます~!)。
あとは台所のドア枠と、シャッタードア吊り込み(そのための床加工)と、床と壁の養生、その他下準備。
それから木のおもちゃもあと2つ完成させて、蜜蝋ワックスのラベル作って、それからそれから・・・。

うーん。
全部は無理かなあ。。

吊り込んでみました

2枚だけ塗りあがった扉を吊り込んでみました。
何度も測っただけあって、高さは完璧。
レール上の金具を微調整すると高さが少し変えられるので、4枚全部吊り込んだ後に調整します。

しかーし。
扉って難しいですね。
高さが2mちょっとあるこの扉、お恥ずかしいことですが横框の位置がイマイチ。
図面上であーでもないこーでもないとこねくり回していた時には気づかなかったのですが、実際に縦にして置いてみたら位置が上過ぎることが判明。
私の身長だと、上の横桟が顔のちょっと下あたりに来てしまって圧迫感があります。
もう10cmずつ下にしておけばよかったなー。。

そして予測していたことではあったのですが、内側からシャッターを開閉することが困難です。
これは外開きの折れ戸にしたせいで、シャッターを閉めるとほとんどドアを開くことができず、中央に必要な隙間をもうけることができないのです。

さて、それでもあえて外開きにしたのは、将来ウッドデッキなどを作って開放感のあるギャラリーにしたかったからで。
吊り込んだ扉を見ながら、「真ん中に取り外しできる縦柱をつける(はずしてシャッターを開閉してから扉に固定)」「ガラス部分を小さな扉にして、内側に開くようにする」などの案を話し合い。

結論はまだ出てませんが、まあこういう行き当たりばったりもセルフビルドの良いところということで(^^;。
割と楽しいって言ったら怒られるかな?

扉塗装

先週柿渋+弁柄・松煙で塗装したドア、今度は上塗りとして荏油を塗っていきます。

柿渋は古くから塗装に用いられたようですが、現在ではあまり外装には使われておらず情報が無くて困っていました。
ネットで情報を探していて、「THE 日本人の家」さんがご自宅の外壁塗装に柿渋を使っておられるのを発見。なるべく自然素材でというコンセプトにも共感し、撥水の実験や塗装の実践の記事をじっくり読ませていただきました。
(こちらのブログでは、「トトロの家」と呼んでいる古家を工務店の方と一緒に再生されています。軒天や垂木のセルフ塗装以外にも、家作りの過程がとても詳しく載せられています。)


また、「荏油はとても持ちがいいそうですよ」と教えて頂いて、実験も兼ねて塗ってみることにしました。荏油は単価が高いので広い範囲は無理ですが、ドア4枚くらいなら大丈夫。
この塗装が雨風にどの程度耐えられるのか、楽しみですね。

外が寒くなってきたので、ドアの塗装は2枚で終了。
私の方は「できたら1月末くらいまでに」とリクエストされた、木のおもちゃをちょっとずつ作成中です。

出産のお祝いにサイコロ型のとセットで・・・というわけで少し多めに作ってるのですが、その最中にも欲しい方が現れて、足りなくなったらどうしよう!という感じです。
うれしい悲鳴をあげつつ、サンプルの時にも迷ったガラガラの鈴についてはまだ迷っていたり。

音が出る方が赤ちゃんはうれしいみたいなんですが、唾液で鈴が錆びてしまったり、万が一紐が切れて鈴を誤飲したらと考えると、つけない方がいいかなあと。
とりあえずは、ありとなしの2パターン作成の予定です。


いやー、だいぶ寒くなってきましたね。
作業後はドーナツを薪ストーブであっためて、軽くお茶など。

皆様、風邪などひかぬようお過ごし下さい。

あくまでちょっとずつ

ちょっとずつですが、ドア作りが進んでいます。
最近は余り無理をせず、朝はゆっくり出発(到着は昼くらい)→夕方寒くなったら帰るという感じなので、ほぞ穴掘りに1日・ほぞつけに1日・丁番の掘り込みに1日・・・と時間がかなりかかっていますが。

とはいえ生後3ヶ月の赤子を連れての工房通いなので、作業できるだけでもありがたいです。
私の作業中は、まうちんさんが車内に電源引き込んでパソコン見ながらあやしていたり。大学内をベビーカーでお散歩してたり。
それでも来春からの保育園が確保できたので、なんとか木工を続けられる環境が整いました。

都市部の保育園不足は皆さんご存知と思いますが、うちの自宅付近でも市立保育園は倍率がとても高くて、今年4月の時点で0歳児枠10人に対し43人が応募、1歳児に至っては3人の枠に41人が応募という状態です。
運良くいつも子育てカフェにお邪魔している保育園で予約することができて、本当にほっとしました。
それでも園長先生が「4月時点で0歳は受け入れ可能だけど、1歳になっていたらもう無理ね~」と言ってらしたので、正社員を辞めてしまった身としては運が良かったとしか思えません。

妊娠中から保育園を確保する、4月の大量募集時に合わせて出産時期を考える・・・そんな本末転倒なことをやらなければならないなんて、本当に変な話ですよね(でもうちは実際にそうしました)。
制度上は育児休暇を1年以上取ることが出来ても、まだまだ離れがたい0歳のうちに預けないと枠がなくなってしまう。
自分が産んでおいて言うのも何ですが、産むのをためらうカップルが多くて少子化になるのは仕方ないんじゃないかなあと思います。


写真は丁番掘り込み用の治具です。
釣り込むまでには、まだまだかかりますな。

ほぞについて考える


なんて、たまには木工らしいことを。

今日はリビングのドアを作ってました。薪ストーブの脇の開口部、シャッターがついてるからドアは後からで・・・と言って早1年半。
そろそろシャレにならなくなってきたので、鋭意作成中です。

このドア、横物は100mm幅です。ほぞは縦に2枚に分けることにしました。
材料が幅広の場合は2枚ほぞの方が収縮の影響を受けにくい、と訓練校でも習った(ような気がする)し、現場でもそうしていました。

でもほぞ穴を開けながら、ちょっと考えちゃったんです。
2枚にした場合は両端でほぞを効かせて、中央の部分はあまりきつくしません。きつくしすぎると横物が割れる可能性があるので・・・というのは、親方から習ったこと。
しかしこれだと横物が縮んだ時は全体に縮むことになって、やっぱりほぞがゆるくなるんじゃないのかな?と思ったんですが。

まあこっちの方が接着面が多くなるとか、穴を掘る柱材の方の強度が下がらないとか、色々他にも利点はあるようなんですけど。

どなたかご存知の方がいたら教えてください。ぺこり。

平日だけど

金物の荷受けのため、工房に行ってきました。
リビングのシャッターの内側につけるドアのレールと金具です。

この金物、ホームセンターでも一応取り寄せができるので見積もりだけしてもらったのですが、出てきた価格は私の手元にある価格表のおよそ2.5倍!
うちの価格表(定価)は数年前のものなので、2割から5割は高くなっている可能性はありますが・・・それにしても高すぎ。ホームセンターなら仕入れ値が定価ってことはないはずだから、いくら儲けを載せるつもりなのかと。

迷った末に八王子にある金物も扱う建材屋さんに見積もってもらったら、妥当な金額が出てきたので配達してもらうことにしました。
コンスタントに注文できないうちは業者さんとのお付き合いって難しいけど、いつでも配達してくれるのはありがたいですね。今回はうちの車には入らない長物だったので、特に。

持って来てくれた金物屋さんに業種を聞かれたので、「家具屋です」と答えたら、「じゃあメラミン合板使いますか?うち扱ってますよ!」と。
うーん、ごめんなさい(^^;。
うち、メラミン合板はあまり使わない予定なの・・・。
それにしても、「家具=メラミン合板」というのもちょっと悲しい図式だなあ。

荷受完了後、薪ストーブ屋さんから「これからお米配達に行っていいですか?」と電話が入りました。
ストーブ屋さん、実は農家なんだそうです。
煙突設置の日にお米を少し分けてくれて、それがとてもおいしかったので即注文となりました。
自分達も食べるお米なのでほぼ無農薬に近い低農薬米、1キロ300円でいいですよー(ただし配達は30キロから)ということで。

夕方来たストーブ屋さん、またまた奥さんとお子さんと猫ちゃんと一緒に来てくれました。
ブチ猫のフクちゃん・・・ドライブできるなんて、勇気ある猫さんです(くうちんにはとても無理)。
先日はまだ出来上がってなかった炉台、最後の目地埋めをしてる所を目にした彼が一言。
「あ~~、教えてあげればよかったですね。目地はもっと簡単な方法があるんですよ。」

ストーブ屋さん曰く、炉台の下部分のレンガの目地は以下の要領でやればいいそうです。
1.水で練らないで砂状態のままモルタルを目地に入れる(多めに)
2.上から水をかける
3.目地ごてで上から押さえる

早く教えて欲しかった・・・もうほとんど終わりじゃん。
まあ慣れない方法でやってもうまくいかなかったかもしれないしね、と慰めあって。

炉台の最終形はこんな感じ。床部分は後から木枠を作る予定です。

炉台完成!

長かった炉台作り、やっと完成です。ロフトの上からパチリ。
今回はまうちんさんがほぼ1人で作成しました。

モルタルは最初10kg入りを一袋買ったんですが、足りなくて買い足してるうちに4袋目。
レンガを縦使いで裏表2列、というイレギュラーな積み方をしたのでそのせいかも。
積み上げるのがけっこう難しかったので、あまりお勧めしません。

でも、横使いよりこっちの方が可愛いと思ったんで。
倒れるかと心配だったけど、モルタルでガッチリ固定(笑)。大丈夫そうです。

今週末、ストーブ屋さんが煙突設置に来てくれます。

薪置き場 その2

くうちん工房の裏手に広がるのが某大学の敷地、なのは前回お知らせした通り。
そして道を隔てて向かい側は、某JAのスポーツ施設や宿泊所が点在する山になります。

今日もお散歩に出かけたまうちんさん、帰ってくるなり「あのねえ、お向かいの方がいい薪が落ちてるかもしんない」。
工房のシャッターを一度閉めて、皆でJAの山へ向かいます。
おおー・・・舗装した道路のすぐ脇や駐車場の奥に、伐採した枝や丸太が放置状態です。

施設事務所のおじさんに、
「あのう、家で焚き火したいんで道の脇の枝を拾わせてもらっていいですか?」と聞いてみると、
え、そんなの欲しいの?という顔で
「いいよいいよ~。もし誰かに聞かれたら、事務所でOKもらったって言えば大丈夫だからね!」
と快諾。

どうやら綺麗に処分してしまう大学の敷地に比べて、伐採した枝は放置されたままのJA。
・・・拾い放題です。山ひとつ分、うちの薪置き場が増えました。

いっぱいあるから湿ってカビてるのとかキノコ生え放題のは置いておいて、良さそうなのをピックアップ。

んー、そろそろチェーンソーが欲しくなってきました。

1段ずつ

炉台の方は、1日約1段のペースで積みあがってます。
レンガを縦使いにしたくてこの積み方にしたんだけど、かなり手間がかかるみたい。

5段目になって、まうちんさん何か発見したようです。
「あのね・・・新しいレンガだけじゃなくて、もう積んだレンガも水で濡らさないと駄目みたい。」
先週積んだレンガの上に積み上げようとしたところ、モルタルの水分を下のレンガが吸ってしまったらしい。
よく考えたら当たり前なんだけど、私も気がつきませんでした。。

そんな感じで、あと2日くらいで炉台は完成予定。
今月末か来月初旬には、薪ストーブ屋さんに煙突をつけてもらう予定です。