基礎のはなし

くうちん工房は建物の2/3を作業場、残り1/3に床を貼ってリビングやらトイレやらにする予定です。
今回は、その作業場の床の話。

作業場はもともとコンクリート打ちっぱなしの予定で、ベタ基礎のままで良かろうと単純に思ってました。基礎コンクリートの上を綺麗に均せばいいんでしょ?と。
そしたら、それって案外難しいらしくて。

大工さんに言われたのは、
 1.コンクリートを流し込む業者は左官屋さんではないので、表面をある程度平らに均すことはできても綺麗な平面を出すことはできない。
 2.ベタ基礎の場合は周囲と同時にコンクリートを流し込むので、真ん中だけを左官屋さんに平らにしてもらうこともできない。
 3.左官屋さんが均せるようにするには、ベタ基礎ではなく布基礎にして後から中央にコンクリートを流し込むのが良い。

おお、初めて知りました。
そういえばこの間会社の駐車場を作ってくれたコンクリート業者の人も、「表面を均すのは専門の業者なんですよ」と言ってたような。左官の技としては壁を平らにすることよりも、床を平らに均すことのほうが難しいのだそうです。

さて、くうちん工房は地盤が弱いこともあって今さら布基礎にはできません。
今回はコンクリート屋さんに「なるべく平らにして下さい~」とお願いして、床材については何年か後、実際に貼る時にまた考えたいと思います。
コンクリート基礎の上にモルタルをのせることも考えたのですが、そのうちヒビ割れるよと大工さんに言われて断念。

パッキンをかって水平を出しながら垂木を敷いて、その上に板貼りにしようかな。
やっぱり使い勝手を考えると、コンクリ打ちっぱなしよりは何か床材を貼りたいですよね。

基礎工事開始。

今日も朝から現場へ。
基礎工事が始まってました。

基礎になる部分を掘り返して砕石を入れ、捨てコンを打つそうです。
いつも思うのだけど、職人さんたちは毎週土曜日働いていてエライです。私なんて隔週土曜日に働くのでさえ、休みが少ない!と感じるのに・・・。

さてその後は工務店に行って、電気屋さんと打ち合わせ。
三相200Vの申請には導入する機械の正確なキロワット数が必要、とのこと。木工機械が決まり次第連絡することに。

あとは100Vの家庭用電力の申請も電気屋さんにしてもらうので、分電盤の回路数や割り振りをざっと決める。
木工機械(100Vのもの)は専用回路にして、エアコンも2基分専用で取って、コンロもIHだから単相200Vで専用回路、あとは作業場部分の電灯とコンセント、DKやトイレ・シャワーの電灯とコンセントで2回路分・・・とかやってたら回路数がとても多くなって8+2回路になってしまいました。18坪の家なのに。。

そして工務店の作業場では、すでに墨付けの作業が開始してました。
これは柱の位置などを印した図面。興味深い!

来週末には、柱などの木材に穴掘りやホゾ付けをする「きざみ」が見られそうです。

サンプル3個目

A社のサンプルがやっと届きました。
先週届いた分にはなぜかお目当ての物は入っておらず、蜜ロウワックスと外部仕上げ用塗料のサンプルだけ。
再度送ってくださいとお願いしたら、今度は翌日届くはずのメール便が3日経っても届かず。

そんなこんなで週明けにやっと到着したサンプルです。↓

さて、容器を開けてひと嗅ぎ。
B社の物と同様、ヒバの匂いがかなりキツイです。
が、その他の揮発系の匂いはしないのでなんとなく良さげ。

例の真っ黒になる炭原料の物も全く匂わないので捨てがたいのですが、やはり見た目が悪いのと、プレーナ仕上げの木材に手塗りしてもうまく厚塗りできない気がして。

今回は青森ヒバ油を主原料にしたA社のにしたいと思います。

あと、柿渋について。
柿渋については木材に2度塗りしてから屋外に放置、という実験を以前してみたのですが、やはり(上からオイル等を重ね塗りしない限りは)雨で流れてしまいます。

でも、完全に屋内になる部分については柿渋でいいだろう!ということで、床の支えとなる「大引き」は柿渋で防虫したいと思います。←ちなみに無臭です。

>ぱっくさん、情報ありがとうございました~!!

工事開始!

建物の工事が始まりました~。
今日は「遣り方」だそうです。杭を立てて糸をまきつけて、建物を建てる場所の確認をしています。

機械を覗いているのはお弟子さんで、棒を持っているのが親方大工さんです。

浄化槽も設置が完了していて、コンクリートできちんと覆われてました(車が載っても大丈夫!)。
工房の入り口は車が入れるように砂利を撒かなきゃいけないね、とまうちんと相談していたのですが、なんと水道屋さんによって撒かれていました。ブラボー!

仮設電気も引いてありましたよ↓

200V三相の申請もお願いしてきました。

だんだん楽しいゾーンに入りつつあります。

サンプル2個目

シロアリ剤のサンプル(2社目)が届きました。
メールでもとても感じが良くて、個人なのにきちんと応対してくれたB社です。

ふたを開けてみます。

ううう。。・・・くさい。
基本的にはヒバの匂いが強いだけのような気もするが、それだけではないような嫌な感じが若干する。

***

あるものが本当にエコかどうかの基準てよく分からないんですが、案外「なんとなく嫌な臭いがする」とか「やな感じがする」とかって、信用してもいいんじゃないかと思ってます。
ずっとその空間で過ごすのは自分だから、自分が「なんとなく」でもイヤと思ったものは使わない・・・というのが一番確かな基準かと。
残念ですが、B社の製品は却下。

明日はとうとう工事開始!
現地に行って「遣り方」を見てきます。

シロアリについて

くうちん工房は「ハーフビルドでなるたけエコ」を目指しているのですが、ハードエコなうちのおかんから常々言われていたのが防蟻剤、つまりシロアリを防ぐ薬剤について。

現在、ほとんどのハウスメーカーや工務店で使われている防蟻剤には人体にも害がある化学物質が含まれているため、今回は使用を見合わせました。

その代わりに大工さんにお願いしたのは以下のこと。
 1.基礎をベタ基礎にする(シロアリが侵入しにくい)
 2.土台の木材にヒノキを使用する(シロアリ害に遭いにくい)

それでも食うときは食われるよ、と言われたのでいわゆる自然素材を使った防蟻剤について検討してみました。

A社:ヒバ油とヒノキチオールが主成分。価格は約997.5円/㎡
B社:ヒバ油が主原料、効果が長持ちするマイクロカプセル。価格は約714円/㎡
C社:活性化炭素・ヒバ油が主原料。価格は1200円/㎡
D社:沖縄の植物「月桃」が主原料。
E社:ヒバ油・月桃精油・ホウ酸が主原料。

このうち、D・E社が使っている月桃エキスについては、D社によると「イエシロアリへの施工実績がないのでイエシロアリにはお勧めできない」とのこと。イエシロアリは生息地域としては静岡県以南に分布するようだが、東京(のはじっこ)と言えども安心できないのが人のココロ。

E社はホウ酸が入っているので、作業場は柱が丸出しになってしまううちの建物では、猫くうちんがなめてしまう可能性があるので却下。

というわけでA・B・C社に問い合わせてサンプルを請求しました。

***
本日、C社のサンプルが到着。

黒い・・・黒いですなあ。炭だから当たり前なんだけど。
もう塗ってある木材のサンプルの匂いをかいでみる。
んー、悪くないですね。特に刺激臭もなし、嫌な感じはしません。

塗料のサンプルも入っていたので、さっそく端材に塗ってみました。
とっても濃い墨汁にラメが混じっている感じ。
塗ってみると、やはり手塗りでは「きれいにまんべんなく」という感じにはいかないですね。

でもこちらも、嫌な匂いはまったくしません。手についても刺激はなし。
ただ・・・黒いんだよなあ。柱丸出しで墨汁みたいなのが下の方だけ塗ってあるっていうのは、見た目としてどうなんでしょう?
案外、エコな人にはうけるのかもしれませんがね。

夜間工事終わって。。

現在はこんな感じです。

こんな狭い幅を工事するために、あんなにたくさんの人ががんばってくれたなんて・・・。

そして、敷地の端っこにちょこんと顔を出した水道の蛇口!

スバラシイ。

舗装直しはまた夜間工事らしいです。

夜間工事ほぼリアルタイム

今日は待ちに待った水道給水工事の日。
21時から準備開始、22時くらいから工事開始します・・・とのことなので、22時に現地に行ってみました。

工事してる~!(あたりまえや)
みなさん、ここの交互通行はうちの水道を通す工事のせいなんですよ~!

ていうか、思ったより多人数。警備員5人、現場作業員5~6人。
町田街道はさすがに都道で、アスファルトの厚みが25cmもあるのだそう。
これに切り込みを入れて、崩して剥がしていくのです。

なんだか見たことある人がいるなぁと思ったら、担当のGさんでした。営業さんかと思ったら現場作業もやるんですね。かっこいい!
これから午前3時くらいまで工事をやるそうです。

水道なんてあって当たり前と思ってたけど、そんなことないんだなって思いました。
私たちが寝ている間、こんな風に作業してくれた人がいるから蛇口から水が出るんだって、ずっと覚えてたいと思う。

なにはともあれ、これで無事水が使えるようになりました~!

浄化槽が来ました

久々に工事に進展あり。
今日は浄化槽が設置されました。

もともと工房の入り口シャッターのまん前にあったので、「車で搬入する時に浄化槽の上に乗っちゃいけないなんて困る~!」と設計士さんに訴えて土地のはじの方にしてもらったのだ。
(しかもその時点では、作業場の壁から排水管が出てしまうという設計だった・・・)

こんな風に埋め込まれてました。

悲しかったこと。
町田市では「浄化槽設置補助金」というのを出していて、もらうことを前提にしてたのだけれど。
3月に聞いたら「年度内の補助金は申込者が多く、12月に終了しました」と言われ、今回の工事は都道の占有期間が5月初めまでに区切られているので、申請が下りるまでの期間が間に合わないとのこと。

33まんえん。。

悲しい。悲しすぎる・・・。

水道屋さんと打ち合わせ

週末連休は貴重ですなぁ。

まず土曜日は水道屋さんと打ち合わせ。
現場にいるとのことでお邪魔したら、そこは中学校の体育館建設現場。屋上にはプールを作るんですって!
いろ~んな業者さんが、それぞれプレハブの事務所を構えている大所帯(でも男所帯)。こんな大きな工事もされるんですな。

「キッチンとシャワーは後からでいいんです(自分たちでやるから)。でも、トイレは早めにお願いしたいんです」とこちらの要望を伝えてありました。
「社内でもいろいろ話し合ったんですけど、とりあえずトイレだけつけるということで水道局に申請・検査してしまうのがいいかと思うんです。器具が全部ついてないと検査は受けられないので・・・。
キッチンの配管はとりあえずベニヤとかで隠しといてもらって、後からゆっくりつけましょう」との回答。

融通効く業者さん、ブラボー!!!

トイレもウォシュレットとかなしで一番安いので、とお願いしたら2~3万円でしょうとのこと。

会ってお話しないとうまく伝わらないことってあるな、と実感しました。
しかしメールも割と頻繁に見てくれるようなので、「あとの連絡はできればメールで!メールでお願いします」というわけで会談終了(ちゃんとインターネットも使えるんですよ、現場のプレハブで。すごいなあ。。)

コンクリートで体育館建てる現場なんてなかなか近くで見られないから、いい体験でした。