esq目黒トリオ公演

その後、浜松のソロライブへは娘と二人で参加。

なんとなく分かってきたのは、私は小さすぎるハコよりも人数が多いライブの方が好きなのだな、ということ。
浜松はこじんまりとしたお店でステージとの距離がとても近いのだけど、近すぎて落ち着かない(笑)
神戸(CASHBOX)・横浜(Strage)くらいだと気楽に見られます。
*
さてさて。
そして2019年8月には、待ちに待ったトリオライブがありました。
昨年ライブに再び来るようになってから、開催されたのはソロライブのみ。
もちろん楽しいけども、やはり他のメンバーが入るバンドライブを見たい!という気持ちは抑えられません。
目黒会場へは娘と夫、Hさんと同席で参加。
(ちなみに目黒BAJは、一般チケットの場合お店へのテーブル予約が必要で、ファンクラブ申し込みの場合はそのまま予約電話はしなくてOKでした。←つまり、申し込んだ枚数でテーブル席が用意されるということ。)
他会場のライブよりも客層の幅が広く、男性もちらほら。
なんとなく、ソロはあまり行かないけどトリオやバンドライブなら見に行く、という層がある程度おられるのではないか、と感じたり。
*
そしてライブ開始。
やっぱりいい!!!
夏秋さんのドラムやBARAさんのベースの音に支えられた三谷さんの声が、とても遠くまで響いていって。
幸せそうに歌う三谷さんが見られるのは、ほんとに楽しい。
私は左側の方に座ったのだけど、三谷さんが笑いかけると対岸のお客さんが微笑んでるのが見えて、思わずこちらもにこにこしてしまう。幸せの連鎖のよう。
観客を巻き込んでのコーラスや、満場のアンコールの拍手も。
Nさんがリクエストしたという古めの曲がとても良くて、感涙。
esqの曲ももちろん大好きだけど、スタレビ時代の曲は私たちの身体の深くに沁みこんでいるのだなあ、と思う。
あと、昨年のインターネットライブ(ファンクラブ限定)で歌われた曲も入っていて、まだ入会してなかった復帰仲間さんたちに聞かせたい~!と思ってたから、とても嬉しかった。
今でももう一回、あの夜のライブを見たいなあと思う。
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友人とふたたびesq横浜ライブへ

2019年esqライブ2回目は、横浜。
今回も高校の時の友人Mと一緒。
「なんかリクエストした?」と訊いてみたら、「うん、したよ!曲目はねえ、、内緒・・・」とM。
???と思いながら、連れていった娘と3人でランチ。
会場前では、神戸に一緒したNさんやSNSでつながった復帰仲間さんと合流。

実はこの会場で、私はある席を狙っていたのです。
何度か参加したライブで、まず驚いたのはほとんど誰もスタンディングしていないということ。
私も会場の雰囲気を見つつ座っておとなしく聞いていたけど、ノリノリの曲で三谷さんが半ば立ちながら激しく演奏しているのに、観客席で立たずに拍手だけしている・・・というのに耐えがたくなってきて。
座ってゆっくり聴きたいみなさま、ごめんなさい。
でも浦島太郎からすると、あの曲やこの曲で立って踊れないというのは、拷問に近い。。
横浜会場は去年も来たので、あそこなら立っても他の方の迷惑になるまい、と目星をつけてたのが壁際のソファ席。
正面の席から埋まっていったので、はじっこのその席に無事に座ることができた。
(ちなみにここでは去年も立って踊る人がいたし、埼玉などはかなり盛り上がるらしいので、スタンディングNGというわけではなさそう)
*
と、去年よりもお客さんが増えていることに気づいた。
客席間のテーブルが減って、椅子が増えてる。後ろまでかなりの満員感。
娘以外にもお子さんづれのご家族もおられて、なんだか心強い(^^)
そしてね。
始まったライブで、友人のリクエストとメッセージが読まれました。
「昨年ここで『ハガキを友達に送って20年ぶりに一緒にライブに来た』と読んでくださったのを覚えていますか?そのハガキを送られたのが、私です。今年もまた一緒に来ました」と。
続いて歌われたのが、スタレビ時代の懐かしい曲のカバーで。
今彼女が隣で聴いてることが、ほんとに奇跡のようだなあ・・・と、その選曲にも涙。
ぐしゃぐしゃと泣いているうちにライブは進み、ノリノリの曲でふっと気づくと、立っている方が2人いる!!
わーーーー!と、我慢できなくなって、壁際でひとり立つ私(笑)
次の曲で振り返ったNさんたちが嬉しそうに立ち上がり、その次の曲ではなんと会場全体がスタンディング!!!!!
なんかね、ほんとに嬉しかったのです。
会場の一体感。
ホールよりもずっと狭い分、みんなの熱気がどんどん上がるのが身体で感じられました。
ちょっと見づらくなっちゃったお子さんには、見えそうな場所を周囲で譲ったり。
最後まで走り抜けるようなライブは昨年来初めてで、わーーーーっという感じで閉幕。
終わった後はみんなでファミレスで「よかったねえ、、、」と言いながら、ぽわーんと放心状態。
周りは横浜アリーナのKing & Princeライブのファンだらけだったけど、幸せ度ではぜんぜん負けてなかったと思う(笑)

初遠征、esq神戸ライブへ

2019年、シーズン初のesqライブは神戸へ。
実は工房マルシェの翌日だったし、ライブの次の日は大学勤務で休めない。
それでもチケット取ったのは、夫の「行けるなら行ってくれば?」の一言。ありがたやー。
スカイマークで早割だと安いですよ、と推し仲間Nさんに教えてもらって、はやばやと手配はしたものの、当日はイベントで疲れ果ててぼろぼろな私。
頭まったく回ってない。
とりあえずひこーきとらいぶのチケットもっていけばなんとかなるはず、、と羽田空港へ。
もうね、飛行機乗る前の電車の遅延情報から、搭乗からランチから会場への道のりまで、全部Nさんにお世話になりっぱなしでした!(ありがとうございます・・・)
ランチの明石焼き風お好み焼き(出汁につけて食べる。ふわふわ~)、とってもおいしかった。
そして、会場に無事到着。
ちなみに東京は寒い雨が降ってたけど、神戸はカンカン照り。傘がよく乾きました。
*
で、ライブ開始。
やっぱりすごい。
どうしてこんな小さな会場でやってるの?と、ほんとに不思議になってしまう。
神戸では前から3列目くらいに座れたので、三谷さんが歌う時の身体の動きもよく見えた。
途中でピアノに移動したときは、横からじっくり観察。
三谷さんカバー曲を歌うとき、ほんとにリラックスした感じで楽しそうに歌う!
そして懐かしいスタレビ曲、新アルバムの曲たち。
にこにこしながら歌う三谷さんを見たとき、ああ戻ってきて良かったなあ・・・と心から思いました。
以前のアルバムも会場に置いていただけたら、とリクエストしたらちゃんと並んでいて、持ってなかったアルバム「Tailer Made」を無事ゲット。
余談ですが、そのブックレット内のファンの名前一覧(字ちっちゃいい)に自分の名前を発見してびっくり。
たしかに曲の途中で入る「恋・なんて・ない!」という声に、参加したのを覚えてました。
これは何の一覧なの?なぜCD買ってないのだろう?(→ 後日判明しました)
帰りの飛行機に乗るにはすぐ会場を出なければならず、そのままバタバタと空港へ。
少しだけNさんと祝杯をあげ(神戸牛コロッケめっちゃうまかった)、無事に帰宅しました。
うん。
ライブ遠征、楽しい!!!!
(2019.7.7 神戸空港にて)

スタレビライブ八王子へ

つらいオフシーズンが終わり、2019年esqツアーが始まりました。(←書いてる今は2019年7月です)
何がつらいって、冬の間は三谷さんのライブがまったくなくなってしまう。
ラジオとか定期的な露出もないので、ものすごい推し不足になってしまって、過去のDVDとかYoutubeとかあさるけどほとんど満たされない。
今から次のオフシーズンが怖いです。どうしよう。
で、その間に友人から誘われて要さんと佐橋さんのライブに行ったり、まちだガールズ・クワイアという地元のアイドルグループさんにがっちりハマったり(コーラスがお上手なのですよー)。
春にようやくツアー情報がオープンになったので、前のめりでチケットをファンクラブで取りました。
今年は遠征に行きたい!と夫と娘に相談したら、「いいよー」と快諾。
東京・横浜の他、神戸・浜松・大阪・京都・柏と参戦できそう(神戸は参戦済)。
そして東京と大阪はトリオライブですよ!
ライブ参戦復帰して初めての、バンドライブ!!うひょー☆
で、チケット手配したので割と安定した精神状態で(笑)、6月15日の八王子スタレビライブへ。
前回DVD鑑賞したNさんと友人はLINEでつながり、スタレビ情報をいろいろ交換している様子。
私とNさんはツイッターつながり・私と友人はショートメールでやりとりなので、なんとなくその距離感も良い感じ(^^)
八王子へは3人で行ってきました。
なんかね、楽しい。
若い頃もやらなかったのに「還暦少年」Tシャツをお揃いで買っちゃったり(日比谷の屋外ライブで着る予定)。
スタレビのライブはやっぱり楽しくて、2階席なのにスタンディングでがっちり踊って。
歌声の進化、という面では私はやっぱり三谷さんの方に軍配が上がるのです。
でもメンバーさんたちのホスピタリティとか、安心して楽しんでいられる長い時間とか、寺田さんのボイパがかわいいとか、ライブの総合的な評価だとスタレビってやっぱりすごいと思う。
しかし古い曲がかかると、私の耳は三谷さんのカウント声とかコーラスを求めてしまって、まだまだリハビリ中だな。。と思った。
皆さん、この痛みをどうやって乗り越えたのかな。
今はちくちく痛むのも少しつらいし、痛みを忘れてしまうのもつらい、というところなんだけども。
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カラオケ屋さんでDVD鑑賞会☆

さて今シーズンの三谷さんライブツアーも終わり(←書いてる今は2019年2月です)。
来春からの予定を心待ちにしていたある日、友人Mからメールが来た。
「貸してもらったDVD、ぜんぜん見る時間が取れないんだよー。
仕事の休み取るからさ、一緒に見ない?」と。

確かにスタレビ30周年のライブDVDは全編で6時間もあり、一度に見ようと思うとなかなか難しい。
そして「絶対見てほしい」と貸した、私にも責任がある(たぶん)。

よし!というわけで、予定を合わせてDVD鑑賞会の日を作ることになった。
そして「できれば自宅以外の場所で、落ちついて見たいなー」という友人。

そういえばテレビで、最近のカラオケ屋ではいろいろなプランがある、と言っていたのを思い出した。

ノマドの人向けに電源とWi-Fiがあったり、ゲームやオフ会したり。
これじゃん!!と調べたら、『カラオケの鉄人』にはDVDプレーヤーの貸し出しがあり、さらに平日はフリータイムで長時間いても大丈夫そうなことが分かった。

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そしてもう一つ、私にはプランがあった。

SNSのハッシュタグ #esq #三谷泰弘 でつながってくれた、Nさん。
数日前に「一人でライブ行くのは寂しいな」とつぶやいていたのが、とても気になっていた。
たまたま友人Mがいま関東に住んでて、20年ぶりに誘ったら来てくれるという奇跡が起きたけど、それが無かったら私も同じだったろう。
寂しい思いをしているなら、ぜひ一緒に行ってさしあげたい。

だけどいかんせん、私は三谷さんメインのファンで、スタレビはツアー中1回も行ければ充分。
その時には、たぶん間違いなく友人Mが一緒だ。

んーーーーー、、、
と悩んで、友人Mにかなり長文のメールを送った。
高校時代の旧友だし、SNSで知り合ったばかりの人と一緒になんてもしかしたら嫌かも、でも前回のライブでお話もしてるし、いやでもやっぱりダメかも・・・。

ところが私の心配は杞憂だった。
「Nさんが一人でスタレビライブに行ってる?それはいけません。
DVD鑑賞会にもお誘いしましょう!」
さくっと来た返事を見て、私は「あいかわらずオトコマエだなあ」と笑ってしまった。

お誘いしたNさんからも「行きます!!」とお返事をもらって、半月後にDVD鑑賞会は開かれた。

*

こんなに楽しいこと、忘れてたなー。
同じ気持ちの人たちとワクワクしながらその日を待ったことも、懐かしい曲をたくさん一緒に聴いたことも、「またこんな同窓会ライブがあったらいいねえ」と言い合えたことも。

もしもっと前に復帰できてたら、このライブにも行けたのかな・・・と思うと、切なくもあったけど。

でもきっと、無理だったな。
友人からは「どうして10年前にあのハガキくれなかったんだよー」と無茶なことを言われ、でも気持ちがよく分かるから嬉しかった。

そして、一人で行かせられない!と意気込んだライブのチケットは、発売日の売り出し時間に即売り切れ。
いつの間にそんなにチケット取りにくいバンドになっちゃったかねえ、と完全に浦島太郎な私たちでした。

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esqのライブに友人を連れて行った

さて、私的には満を持して。
友人を三谷さんの横浜ライブに連れて行った。

20代の頃も一緒に行ってなくて、彼女にとっては初めてのesqライブ。

CDを貸しても「これ要さんが歌ったらどうなるかなーって想像した」という人なので、気に入ってくれるかどうかは五分五分だと思ってた。

当日は横浜Strage現地で待ち合わせ。
私のはファンクラブ優先チケット、彼女のは後から取ったので入場順位がちょっと違う。
ツイッターで知り合った方が友人と近い番号を持っていたので、交換してもらった。
(後から聞いたら最前列に座れたとのことで、とても楽しんでいただいた様子で私まで嬉しくなった。)
このブログを通じてCDをお貸しした方とも、無事に会えた。

私と友人は、真ん中あたりの席を確保。
しかし、この観客数にまだ慣れない。
中盤あたりでも充分三谷さんと近くて、何かの価格破壊が起きている感がすごい。

そしてライブが始まった。

*

正直、友人の反応が気になって、割と気もそぞろだった。

でも途中の曲からはスタンディングで(←目黒会場ではできなかった)昔の曲も楽しみ、リクエスト曲も運良く演奏してもらい、またスタレビとは違う楽しさだと改めて思った。

ライブに行けなくなった時の気持ちについて、両親が別れた子どもみたいな感じなんだよ、と説明したことがある。

お父さん(スタレビ)ともお母さん(三谷さん)ともその後何度も会ったけど、どうしても二人に一緒に暮らしてほしい気持ちが消えないのだと。

だけど24年経ってやっと、お父さんは素敵な再婚相手と暮らしているし、お母さんはシングルで好きなことをマニアックにやってて楽しそうだし、それはそれでいいじゃないかと思えるようになった。
どっちもちゃんと音楽を続けていてくれて、どちらにも会いに行くことができる。
それ以上の幸せは望まなくていいな、と。

*

心配していた友人も「ライブ楽しかった。新曲が一番いいね」と言ってくれて。
後日、「初めて聴く曲もすんなり入ってくる。三谷さんの音とアレンジがどれだけ染み込んでたのか、気づかされた思いだ」とメールをもらった。

また来年、横浜ライブに誘おうと思う。

今シーズンのツアーはほぼおしまいで、来シーズンからは何回か参加したいと決意した。
娘づれでも行きたいし、友人とも行きたいし、一人でも行きたい。
贅沢な話だなー。

でもとても幸せです。

*

スタレビのライブに行ってきた

そして10月。
スターダスト・レビュー、河口湖ステラシアターのライブへ。

これは夏に行われるはずだった『楽園音楽祭』の振替公演。

友人とは、当日朝にバスタ新宿に待ち合わせ。
車内でお菓子を交換して遠足気分(笑)

まあなにせ20年以上ぶりだもんね、分からない曲だらけだろうねーと話し、とりあえずニューアルバムの『還暦少年』だけを予習して参加した。

ステラシアターはとても良い会場で、すり鉢型のどの客席からもステージが良く見える。
椅子はコンクリートだというので心配していたら、入り口で座布団を配ってくれた。

さてさて。久しぶりのスタレビライブ。

私の感想は「いやあ、変わらないな!」だった。

もちろん、誰もが等しく20年分年を取っている。
スタレビのメンバーも、観客の皆さんも、私も友人も。
若いのは警備や物売りのお兄ちゃんたちくらいだ。

だけど、根底に流れる「お客さんに楽しんでほしい」という気持ちはまったく変わっていなかった。
最初の「コンサートでの諸注意」が楽しいアカペラで始まり、要さんがたくさんおしゃべりし、メンバーとのじゃれあいがあり。

最後には皆さんで客席に降りてきて(!)いろんな場所に散らばり、アカペラを歌ってくれた。
車椅子席のそばでは要さん、最後列にはvohさんや寺田さん、前の方には添田さん、岡崎さん。
私たちの近くでは柿沼さん。

ああ・・・この感じだったなと、とてもとても懐かしく、感動した。

*

そしてびっくりしたことに、演奏されたほとんどの曲を知っていた。
私たちの聞いてないアルバムは10枚以上あるのだが、知らなかったのは2曲だけ。
ラッキーだったね、と友人と話す。

そして三谷さんのいないスタレビ、もうさすがに辛くないだろうな。
と思っての参加だったけど、やっぱりふいに「ああ、いないんだ・・・」と寂しく思ってしまう瞬間もあり。
自分でも意外だった。

それでも、脱退直後の4人のステージより、現在のスタレビの方が昔のファンも楽しめるような気がする。
添田さんや岡崎さんがいるのでコーラスも厚い。

たっぷり楽しんで、帰途についた。

*

夜はホテルで友人とワインを飲みながら、ライブの感想会。
本当はスタレビ30周年のライブDVDを一緒に見たかったんだけど、再生機器が置いてなかったので、YouTubeを見ながらあーだこーだと話し合う(至福)。

正直に言うと、久しぶりに三谷さんのライブに行った時ほどの驚き、はなかった。
でもスタレビのライブには普遍的な楽しさがあった。

要さん。
脳血栓で入院したのに軽症ですぐ退院し、ライブツアーを回るなんて奇跡のようだ。
私たちより年上のお客さんたちも立ってこぶしを振りあげ、みんなが温かい気持ちで参加するライブは、すばらしかった。

*

友人にハガキを出した

目黒でのライブは、とても楽しかった。
娘と行けたのも予想外に嬉しかった。

でも。
私は、とても寂しい気持ちになった。

この感動を、誰かと共有したい。

日に日に思いが強くなった。

誰かと一緒にライブに行きたい。(娘ごめん・・・)

その時頭に浮かんだのは、一人だけだった。

私をスタレビに誘ってくれた友人と、一緒にライブに行きたい。

*

その友人とは、1994年を境に一度もライブに行ってなかった。(らしい。←友人談)
私はその後も何度か行ってたけど、友人は関西の大学に通うため引っ越していて、一緒には行かれなかった。

年賀状は毎年やりとりしてたし、一度工房に遊びに来てくれたこともあった。
でも、彼女のメールアドレスは知らなかった(当時は手紙と電話がメインだったので)。

意を決して、ハガキを書いた。
「今年思い立って、三谷さんのライブに行きました。
一緒に行ってたのを思い出して、とても懐かしいです。
良かったらまた一緒に行こう!」

ポストに投函した翌々日、友人からメールが届いた。

*

「びっくりしたよ!
私も最近昔のライブ動画を見てて、行きたいと思ってたところだった。
でも、三谷さんがいないのにスタレビに誘いにくいなあと思って・・・」と。

ちょうどその週末に、河口湖でのスタレビライブのチケット発売があり、じゃあ行くか!と話がまとまった。
どうせなら泊まっちゃう?とわくわくしながら、高速バスと宿も確保。

なんでわざわざハガキだったのか自分でも不思議だが、たぶん彼女が昔、手紙好きだったからかなと思う。

スタレビのCDを貸してくれた時も、薄い便せんに書かれた曲紹介つきだった。
『Voice』『Night Songs』『Rendez-vous』。
1曲ずつ、ここが聴きどころ!という彼女の紹介が無かったら、私はファンにならなかったかもしれない。

そしてスタレビ好きが高じて、一緒にアカペラグループを作ったりもした。
うちの大学祭で演奏して、そのテープも先日見つかった。
もう再生機器がうちにないので、聞くこともなかなか難しいけど。

*

私の中には「三谷さんのライブに行って、スタレビのライブに一度も行かない」というのは、なんだかフェアじゃないという気持ちがあった。
22年ぶりになるけど聴きに行ってみて、どんな風に変わったのか・変わってないのか、知りたい。
どうしても合わないと思ったら、一度きりでやめればいい。

友人の中にはそういう感情は無いようで、でも物は試しとesqライブにも来てくれることになった。
若い頃も行っていないので、三谷さんがソロになってからのライブは初体験の彼女。

どんな感想が出てくるのか、今から楽しみだ。

*

娘連れでesqライブへ

【娘づれでesqライブに行ってみた】

さて、そして2018年ツアーが始まった。

チケットはファンクラブ先行もあったのだけど、よく分かってなかった私はチケットサイトで取ればいいと思っていた。

※これからライブに行こうという方は、ファンクラブで郵便振替用紙(住所や名前・チケット枚数を記入)を使って購入するか、ローソンの券売機ロッピーで買うことをお勧めします。

私はチケット購入が久しぶりで、とりあえずEプラスで予約しセブンイレブンで発券。
しかしここに落とし穴が。
このチケットには「整理番号」が入ってなかった(ロッピーで買った横浜会場のは入ってました)。

現在の三谷さんのライブでは、お客さんからのリクエスト曲をかなり演奏してくれる。
esqサイトで事前リクエストするには、チケットの整理番号が必要。

混乱しつつも予約時に会場に問い合わせて優しく対応していただき、無事に娘の好きな曲と質問をサイトでリクエストした。
(チケット購入後に、お店への電話予約が必要でした。このあたりは会場によって異なるかと思います。)

*

そう。

今回は娘も「三谷さんのライブ、一緒に行きたい!」と言うので2人で参戦することに。
未就学児は不可とのことだが、10歳の娘はOKとお店の方にも確認を取った。

ちょっと不安はあったものの、当日は2人でうきうきと現地へ。

会場は目黒ブルースアレイジャパン。
テーブルで食事や飲み物をいただきながら、ライブを楽しむというスタイルだった。

ここでもステージの近さに驚愕。
そうか、あれはファンクラブイベントだからという訳ではなかったのか。

娘は「近い!三谷さんがそこに!(←小声)」と大興奮。

そして、娘のリクエスト曲も採用された。

「三谷さんは10歳のころ、何が好きでしたか?歌にあるように『音楽で生きていく』と思ってましたか?」
と書いた質問に、
「10歳の三谷少年は、まだ野球に興味があるただの少年でした。(中略)
音楽に傾倒していくのは、中学に入って初めてラジオを手に入れてからですね」
とお返事もいただき。

人生初めてのライブで、アーティストさんにに自分の大好きな曲を目の前で歌ってもらう、というとても贅沢な経験をした娘だった。

*

今回のツアーは、三谷さん一人での演奏。
あらかじめ打ち込んである音源とキーボードと歌のみ、というシンプルな構成。

それでも歌声は私たちを圧倒し、この方の身体はすごい楽器なのだなあ・・・と改めて思った。

山下達郎さんのコーラス隊として参加する一方、行く先々でesqライブという形でのツアー。
ご本人もblogで良く書いておられるけど、毎日歌っていることが良い声の秘訣なのだろうと思う。

*

そして会場では、まだ持っていなかったCDとライブグッズを購入。

サインをいただいて一緒に写真に写り(撮ってくださったファンの方、ありがとうございます!)、三谷さんに「また来てね!」と言葉をもらった娘。

フルコースでライブを楽しみ、駅からの帰り道ではesqの曲を2人で歌いながら帰った。
とても楽しい夜だった。

*

スタレビと三谷さんのこと その3

【「ファンの集い」に行ってみた】

さて。

毎日のようにesqの音楽を聴いていたら、当然ライブに行きたくてうずうずしてきた。
(何年も行ってなかったのに、勝手なものですね。すみません。)

が、残念ながら昨年のツアーが終わって、まだ今年の予定は出ていない。
とりあえずファンクラブに再入会を果たし、「ファンの集い」というものがあることを知る。

ファンの集い・・・。
何をやるんだろう。

私は握手とか直接お話したいとかそういう欲求があまり無く、ともかく現在の「歌う三谷さん」を見たいのだ。
ファンの皆さんと同じテーブルに座って、お茶会とかお話するような形だったらどうしよう・・・(←女性の集団がはげしく苦手)。

と、迷ったが、最終的には参加してみることにした。

*

場所は高円寺のスタジオ。
時間前に行くと、ファンらしき方々が並んでいた。
私は当日券を購入するので最後に入場。

中に入ってほっとした。
前面のステージと、直線に並んだ椅子が10列ほど。
とりあえず、テーブル席とかでないことに安堵する。

しかし・・・近いな。
ステージと、ものすごく近い。
15年のブランクのある私には、ありえない近さだ(椅子に座って待ちながら、少し混乱した)。

そして、イベントが開始。
正面に置かれたキーボードで、ファンからのリクエスト曲を三谷さんが歌い演奏する、シークレットライブのような形だった。

*

この日、ほんとに行ってみて良かった。

ほんとはちょっとだけ、覚悟もしていた。
もし、三谷さんの声が少し衰えていたりしても、長年ライブに行かなかった自分が悪いのだから、がっかりしないでいようと。

しかし、まったくそんな心配は無かった。

昔よりもやわらかく、伸びのある歌声。
安定した高音(と低音)。
張りのある声量(年齢を考えると驚異的だ)。

15年前よりも、さらに魅力的な歌い手になっていた。

最後にじゃんけん大会や帰り際に握手など、ファンイベントらしき行事はあったものの、私にとっては十分に堪能できるライブだった。

*

たぶんこの時に、私の中でやっと、過去との折り合いがついたのだと思う。

三谷さんの脱退後、スタレビに行ってもesqのライブに行っても喪失感は埋まらず、少しだけ辛くなって帰っていた。
もう元のグループに戻ることはもちろん無いだろうと分かりつつ、私の求めるライブはどちらにもなかった。

だけど心から楽しそうに、esqの曲やスタレビ時代の曲を歌う三谷さんを見ていたら、これで良かったのだと納得できた。

ここまで来るのに1994年から24年もかかるなんて、いろんな意味で痛い。
もしかしたら、10年前にもちゃんとアンテナ立ててたら、ここに戻って来られたのかもしれない。
スタレビ30周年のオールスターライブにだって、がんばってチケット取って行けたかもしれない。

でもとりあえずは、好きな歌い手さんが続けていてくれたことと、自分が元気にライブに行ける身体であることに感謝しよう。

そして、私のように離脱せずにずっと応援しつづけてきたファンの方々にも、深く感謝したい。

*