スタレビと三谷さんのこと その3

【「ファンの集い」に行ってみた】

さて。

毎日のようにesqの音楽を聴いていたら、当然ライブに行きたくてうずうずしてきた。
(何年も行ってなかったのに、勝手なものですね。すみません。)

が、残念ながら昨年のツアーが終わって、まだ今年の予定は出ていない。
とりあえずファンクラブに再入会を果たし、「ファンの集い」というものがあることを知る。

ファンの集い・・・。
何をやるんだろう。

私は握手とか直接お話したいとかそういう欲求があまり無く、ともかく現在の「歌う三谷さん」を見たいのだ。
ファンの皆さんと同じテーブルに座って、お茶会とかお話するような形だったらどうしよう・・・(←女性の集団がはげしく苦手)。

と、迷ったが、最終的には参加してみることにした。

*

場所は高円寺のスタジオ。
時間前に行くと、ファンらしき方々が並んでいた。
私は当日券を購入するので最後に入場。

中に入ってほっとした。
前面のステージと、直線に並んだ椅子が10列ほど。
とりあえず、テーブル席とかでないことに安堵する。

しかし・・・近いな。
ステージと、ものすごく近い。
15年のブランクのある私には、ありえない近さだ(椅子に座って待ちながら、少し混乱した)。

そして、イベントが開始。
正面に置かれたキーボードで、ファンからのリクエスト曲を三谷さんが歌い演奏する、シークレットライブのような形だった。

*

この日、ほんとに行ってみて良かった。

ほんとはちょっとだけ、覚悟もしていた。
もし、三谷さんの声が少し衰えていたりしても、長年ライブに行かなかった自分が悪いのだから、がっかりしないでいようと。

しかし、まったくそんな心配は無かった。

昔よりもやわらかく、伸びのある歌声。
安定した高音(と低音)。
張りのある声量(年齢を考えると驚異的だ)。

15年前よりも、さらに魅力的な歌い手になっていた。

最後にじゃんけん大会や帰り際に握手など、ファンイベントらしき行事はあったものの、私にとっては十分に堪能できるライブだった。

*

たぶんこの時に、私の中でやっと、過去との折り合いがついたのだと思う。

三谷さんの脱退後、スタレビに行ってもesqのライブに行っても喪失感は埋まらず、少しだけ辛くなって帰っていた。
もう元のグループに戻ることはもちろん無いだろうと分かりつつ、私の求めるライブはどちらにもなかった。

だけど心から楽しそうに、esqの曲やスタレビ時代の曲を歌う三谷さんを見ていたら、これで良かったのだと納得できた。

ここまで来るのに1994年から24年もかかるなんて、いろんな意味で痛い。
もしかしたら、10年前にもちゃんとアンテナ立ててたら、ここに戻って来られたのかもしれない。
スタレビ30周年のオールスターライブにだって、がんばってチケット取って行けたかもしれない。

でもとりあえずは、好きな歌い手さんが続けていてくれたことと、自分が元気にライブに行ける身体であることに感謝しよう。

そして、私のように離脱せずにずっと応援しつづけてきたファンの方々にも、深く感謝したい。

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