次の製作で、着色で仕上げる必要が出てきました。
私は着色せずに木の元の色を生かすのが好きで、基本的には植物油か着色なしの市販オイルを使用しています。
今回は、床の色に合わせて赤茶色にしたいというお客様のご希望があったので、着色オイルのサンプルを取り寄せてみました。
こちらはリボスのカルデット。左からオーク色、チーク色、ブラジル色。
瓶に色名が書いてないのが、ちと分かりにくい。ブラジル色は蓋に小さく「brazil」と印刷してあったんだけど、あとの2つは同じラベル「カルデット」と書いてあるのみ。
大橋塗料さんでは50cc420円で小ロット販売しているので、とても助かります。
そして1回の買い物で、さらに2つの50ccサンプルを無料で同梱してくれるのです。うれしい~!
私はちょっと心痛みながらも420円で3色のサンプルをゲットしたわけですが、ネットで調べていたらさらに強者→60円のヤスリを購入してサンプル2個をもらったという方が・・・(あ、送料は別途数百円かかります)。
販売ページには「リボス商品1点お買い上げの方に」と但し書きがあったので、今はもうできないかもしれませんが、皆様ほどほどに(笑)。
ナラ(上の段)とミズメ(下の段)の板に2度塗り。うーん・・・色が薄い??木の種類にもよるのかなあ。
前にオスモの着色オイルを使ったときは、もっと色が濃かったような気がしたんだけど。
瓶をよく攪拌しても、底の方からすくった塗料で塗ってもあまり変わらず。
ちょっと薄いかなと思いながらお客様Mさんに見て頂いたら、「これのチーク色にします!」と即決。
よかったよかった。
しかし、久しぶりにオスモの着色オイルも試してみたいなあ。手板も作りたいし。
どなたか小ロットで売ってるところかサンプル購入できるお店をご存知でしたら、教えてください。
そうそう、かなり前になりますがプラネットカラーも試してみました。
もらった色見本は杉板で材種が違うので何とも言えませんが、ぱっと見た限りではプラネットカラーの方が色が濃そう。
ただし、塗っている間はかなりの揮発臭がしました。これは、中に含まれているバルサムテレピンのせいかと思います。
バルサムテレピンは天然由来なのですが、私はどうも揮発系の物質に弱いようで、ちょっと使いづらいです。
塗装中の匂いなどはリボスの方がマイルド。
プラネットカラーには、バルサムを抜いたNSシリーズというのもあって、こちらは(私の場合は)平気です。
ただ色数がノーマルに比べて少ないのと、営業さん曰く発色がちょっと違うそうです。
NSシリーズの無色のは複数の植物油をブレンドしたものなので、私は「だったらクルミ油でいいや」と思って忘れてたのですが、着色シリーズはもしかしたら使えるかも?
と、今やっと思い出しましたー。営業さんごめんなさい(^^;。
***
もう1個試し塗りしたのは、ウレタンオイルの「オリオ2」。
テーブルトップは通常のオイル仕上げだと、やっぱり輪染みが残ったりしがちです。
まめに拭く方だと大丈夫なのかもしれないし、うちはずぼらなのでもう輪染みを気にしないことにしてるんですが、やっぱり「もうちょっと丈夫な仕上げになりませんか?」というお問い合わせも多くて。
これも小ロット販売しているところを探して、銘木倶楽部さんにたどりつきました。
缶を開けてみたら・・・おおおう、匂いがウレタン!
2液と希釈剤を混合するのは多少手間ですが、塗る手順はオイルと変わらないので楽です(でも・・・でも・・・ウレタン臭が・・・(涙)。
乾かないうちに細かいヤスリで研ぎ出しして、塗りあがりはウレタンの超薄塗りと同じ感じ。
オイル仕上げと違って表面に薄ーい塗膜があって、触ると少し冷たい感触です。
刷毛やらエアスプレーやらを使わずに、ウレタンの頑丈さがまあまあ得られるなら、これもありかなと。刷毛跡も残らず、仕上がりも綺麗ですしね。
ちなみに私は乾くまでは同じ部屋にいることが耐えられませんでした(オスモよりちょっと辛いくらい)が、乾いてからは大丈夫です。
昨日は打ち合わせに手板をいくつか持参したら、やっぱりお客様は実際に触って見られるものがある方が良いのですね。
塗料が残っているうちに、色んな木で塗ってみようかと思います。