木工教室 キハダの棚板

マンツーマン木工教室、BLOOMのS様が来てくれました!
ワンコさんたちのごはん台を作った残りのキハダ材、お店の棚板にしたいです!と連絡を頂いて。

まずは、うちの方で下準備。
板の片面の平行を出して、厚み決めまでしておきます。
壁につく側はまっすぐにして、反対側はそのままに。

棚板の前側は、木のカーブを生かして自然に仕上げます。
グラインダーで板の端を削っていくSさん。

BLOOMさんはトリミング屋さんなのですが、もともとはトリミングルームでハサミなどを置く台にしたいなあ・・・とおっしゃっていたSさん。
キハダの木目がとてもきれいなのを見て、「お客さんのかばんを置く台にしてもいいかも」と。

サンダーとやすりで仕上げて、工房で一回目のオイルぬり。

綺麗に仕上がりましたね!

その後、おうちでワックスを塗って頂いたようです。
その様子はBLOOMさんのBlogにてご覧ください。

木工教室、色んな刺激をもらえるので私も楽しいです。
またどうぞ遊びに来て下さいね!!

らいのんさんを丸くする

昨日はマスラックスのお2人、久世さんと坂本さん+坂本さんのお父様が工房に来て下さいました。
マスラックスさんの作る、音の出るサイ『らいのん』。
先日行われた『電子工作コンテスト』の大賞に輝いたそうです!
すごい~!!

そんならいのんさんの、角を丸くするお手伝い。
前回板の形でお渡ししたウォールナット、マスラックスさんのところでサイの形に加工されてやってきました。
箱の中で待つ、まだ角のあるらいのんさんたち。


ツナギで現れた皆さん、防護メガネと防塵マスクも持参!(あ、工房にも用意してありますよ)
そして、一番加工が上手なお父様(笑)。力の入れ方とか手の逃げ方とか、コツをすぐ分かって下さって加工もスムーズに進みます。


トリマーでの加工は初めてとのことで、念のため4.5R→9Rと2回に分けて角丸にしていきます。
出来上がった1匹目を見て「なんて簡単なんだ!」と歓声を上げる皆さん。
今までは金やすりでごりごり角を減らして、丸くしてらしたのだそう。
「1匹に1日かかってたんですよ~」ととても喜んで下さったので、こちらも手伝いがいがあります(^^)。


ウォールナットの7匹分を1時間半で加工完了。
その後、照明をお願いするうちの看板を見て頂いて、ちょっと打ち合わせ。
「光り方は何パターンか用意してスイッチで切り替えるようにしますか?それともプログラムで替えられる方がいいですか?」と聞かれて、迷わずプログラムを選択。
いや、もうプログラマの記憶ははるか彼方なんだけど、色々いじって替えられそうな方がやっぱり楽しそうかな、と。


いただいたおみやげ、柚茶とショウガのお菓子。
皆で飲んでみたら、ふわんと香るユズの香りがとってもさわやかな、素敵なお茶でした。

また、アメリカンチェリーのらいのんさんたちの加工でいらっしゃるのを、楽しみにしています。
お父様もどうぞいらしてくださいね!

※らいのんさんは現在予約販売となっているそうです。
☆★☆ マスラックスさんのHP ☆★☆
☆★☆ らいのんさんのブログ ☆★☆

木工教室 犬のごはん台 その3

わんこさんのごはん台、最終回です。
まずは前回接いだ天板に、ボウル用の穴あけをします。
ジグソーで荒取りするSさん。

ホームセンターとかだとこのままやすりがけで仕上げる場合が多いですが、ジグソーで線どおりに切るのは大変です。仕上がりもあんまり綺麗じゃない。
というわけで、この間作った合板の型を使ってトリマーで仕上げました。

天板が仕上がったところ。ぽちっと開いた小さな穴は、ボウルを取り出す時に指を入れるためのものです。

天板の周囲も丸く面取り。
ヤスリがけして、粉を飛ばしてきれいにしてからオイル塗り。今回もクルミ油を使いました。

そして・・・完成!!

大きめわんこさんと中型のわんこさん、それぞれの名前と作った日付の刻印入り。
ボウルが斜めの方が絶対に食べやすい!と、これはわんこさんたちと長年つきあったSさんのこだわりなのです。


食事の後はボウルをはずして、台はスタックして部屋の隅へ片付けられるようになってます。
こちらもSさんからの要望を伺って、メールでやりとりしながらサイズや形を考えました。


実際のお食事風景(Sさん、お写真ありがとうございました!)。

こんな感じのマンツーマン木工教室。
私も昔、日曜大工好きのただの女子だった頃、作りたいものの漠然としたイメージはあってもうまく作れないことが多かったのです。
図面が描けたら、大きな音を出せる場所があったら、上手な作り方を知っていたら・・・。
その時の自分を手伝うつもりで、この木工教室をやっています。

作りたいものがある方は、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいね!
右側リンク、本館HPのメールアドレスへどうぞ。

木工教室 犬のごはん台 その2

マンツーマン木工教室、年明け1回目は2月初めの水曜日に行いました。
わんこさんのごはん台。
傾斜のついたホゾとホゾ穴加工は前回やったので、今回は天板の板接ぎと脚の部分の面取り、そして組み立てです。

午前中は、天板の厚みを決めて板接ぎ。
この天板には次回ボウル用の穴を開けるのですが、そのための型を合板で作っていきます。

Sさん、糸のこ盤に向かって「難しい!はみ出さないようにすると、どんどん線の内側に逃げてく~!」と言いながらも楽しそう。
ヤスリできれいに円を仕上げると、本番の円も綺麗に仕上がるんですよー。

脚の方は外側を丸く面取りして、ヤスリがけの後組み立て。
最初は力がうまく入らなかったゲンノウの打ち込み、最後の方は思い切り良くできるようになって見違えるようです。


斜めものは圧着も気を使います。
直角がちゃんと出ているか、胴付が付いてるかチェックしながら慎重に。


時間ギリギリでしたが、脚は無事組み立て終了。

Sさんが店長をしてらっしゃるペットケアショップBLOOMさんわんにゃご日記に、木工教室の様子がUPされています。
生徒さんから見た木工教室、いつもやっている作業もこうして見ると新鮮です。

※この記事すっかりupしたつもりでいたんですけど、どうやら娘の妨害にあってきちんと送信していなかったようです。
Sさん、遅くなってしまってごめんなさい!次回分も早めにupしますね~※

木工教室 犬のごはん台 その1

マンツーマン木工教室、材料と準備が整ったので第2作の1日目。
今回は部材の木取りと製材まで用意しておいたので、Sさんは長さ決めからスタート。

「前に傾斜しているごはん台を作りたいんです!」ということで、今回は角度もの。ちょっと難易度が高いです。

心配な時は原寸図を描くのが一番。

長さもここから墨を写して、切ったらこの図に合わせて確認。
(写真だと蛍光ペンのラインしか見えないですが、実際の線は鉛筆で書いてあります。)

工房での作業も4回目でだいぶ慣れてきたSさん、角ノミでの穴掘りはかなりスムーズです。
深さのセッティングなどもお願いできるようになってきました。

穴掘りをしてもらっている間、私はホゾ取り。だんだんSさんの手際が良くなってきたので、大忙し。

午前中2時間、お昼をはさんで午後2時間。
今日の作業はここまで。

90度だと簡単なことが、ちょっと角度がつくだけで作業がかなり大変になる・・・と実感していただけたようです。
それでも「前回よりもだいぶコツが分かって、早くできるようになってきましたよー」とSさんうれしそう。

次回はこの部材を組立て。あとは天板を接いだり、ボウル用の穴を開けたり。

出来上がりが楽しみです。

木工教室の準備

この前、マンツーマン木工教室でワンコたちの水飲み台を作成したSさん。
今度は本命のごはん台です。

材料はキハダ。
私は使ったことのない樹種なんですが、Sさんが色々と調べて使ってみたい!ということで。
内皮の部分が胃腸薬として使われたりするそうです。
もしかして苦いんじゃ??と思って材木屋さんに聞いてみたら、内皮以外は大丈夫とのこと。


広葉樹は高い!と皆さん思ってるかもしれませんが、この2枚で5千円ちょっと(送料込み)。
ホームセンターでパイン集成材を買っても、これくらいの値段になっちゃうんじゃないかな?
広葉樹の方が、やっぱり仕上がりは綺麗なので。
せっかく作るなら良い材で作って欲しいなあ・・・と思っています。


今回はなるべく早く作りたい、というご要望なので木取りなどの準備は私がやってます。
本当は1枚の板から部材を切り出すのはとても楽しい作業なので、一緒にやれたら良かったなあ。


とりあえず天板を先に切り出し。この2枚はどうやら共木みたい。

2枚はぎですが、1枚の板に見えるようにしてみました。
この天板の真ん中にボウル用の穴を開けるんですよ(笑)。贅沢なごはん台かも。

この状態のまま(あ、もちろん桟積みして)、数日置くことにします。
20mm厚くらいで使う予定なんですが、元の板が35mmくらいあったので25mmくらいまで削って、しばらく置いておこうかと。
「厚い板だけんど、使う分くらいの立米単価にしておいたからー!」と材木屋さん。感謝です(^^)。
こんな材木屋さんを紹介してくれた、Kさんにも多謝!!

キハダのごはん台、来週Sさんが作成予定。
うまくいくといいなあ!

木工教室 実技編2回目

9月末の水曜日は、マンツーマン木工教室の日でした。

自宅のワンちゃんたち用の水入れを作っているSさん、前回部材の加工がほぼ終わったので、この日は仕上げの残りと組立・オイル塗り。

ホゾは途中までゲンノウで叩いて入れて、残りはハタガネを使って圧着。
ボンドはタイトボンドⅢを使用。はみ出たボンドはブラシで洗いながら取り除きます。

圧着している間、次回作の打ち合わせ。
Sさんがダンボールで作ってきてくれた試作、天板のダンボールにカッターで5mmくらいの小穴を作って、側板がホゾで入るようになってるんですよ!

小穴の位置や幅、想定した全体の板の厚みも適切で、とても木工の初心者だったとは思えません。
木取りのことも色々と考えてこられたようで、とても内容の濃い打ち合わせになりました。

教室を始める前は、マンツーマンだから実技編だけでもいいかな?と思っていたのですが、理論の勉強をきちんとやっておくと構想を練る時に本当に役立ちますね。
理論編でお渡しした資料もじっくり読んでもらえたのかな~と、私の方がうれしくなってしまいました。

で、組みあがった部材に刻印。
ワンちゃんたちの名前「SON & AVY」と、作成した日付入り。文字部分だけ着色します。

クルミ油を塗って拭きあげて・・・
完成!!!

野田琺瑯のボウルがとてもよく映えます。素敵!!
「スベスベですね~」と作品をなでながら大喜びのSさん。無事完成して、私もほっとしましたー。
次回作は、もうちょっとだけ大物になる予定です。

***

さてさて、こんな感じの木工教室。
今まで木工をやったことがない方でも大丈夫。
作りたいものについて打ち合わせしながら、完成までサポート致します。

興味のある方は、くうちん工房のホームページよりメールでお問い合わせ下さい☆

木工教室 実技編

先週の水曜日は、マンツーマン木工教室の実技編をやりました。

3回目となるSさん、作りたいものはワンちゃんの水飲み台です。
Sさんは『BLOOM』というトリミングのお店をやってらして、おうちには保護犬を何頭も預っていらっしゃるという女性です。
話はそれますが、この『BLOOM』ではセルフシャンプーというメニューがあるんです。
お店にすべてお任せのメニューだけでなく、飼い主さんがお店に来てシャンプーやブローを習えるそうで、私の思う木工教室の形と近い気がしてちょっとうれしくなりました。

さて今回は、ホウロウのボウルを乗せて使う木製の脚を、真樺材で作ることにしました。
本当はお皿が斜めに乗るようなごはん台を作りたい!というご希望があったのですが、技術的にちょっと難しいので、初回は水平な台を作ってみましょうということになったのです。

木工に興味はあるけど、初心者なんです・・・というSさん。
手押しや昇降盤を使う作業は私がやりましたが、長さ決め・角ノミでの穴掘り・トリマーでの面取りなどは全て体験して頂きました。


ふふふ、木工女子増えてますよー。うれしいなあ。
加工後はしこしこやすりがけして、仮組み。

ここで問題発生。
ボウルは底面と縁の両方を支える作りにしたのですが、底面が当たってしまって縁が乗っていないためカタカタ動いてしまいます。
やっぱり両方に合わせるのはシビアすぎたか・・・と反省しつつ、対策を練り。
貫の高さを減らすとホゾ穴がゆるくなってしまうので、手押しを使って中央部分だけ2mm程減らしました。
ボウルと脚の隙間もちょっと多かったので、胴付を2mmずつ短くして。
もういちど仮組み。今度はうまく行きました!

残念ながら、今回はここでタイムアウト。
朝10時過ぎから始めて3時まで、途中1時間のお昼休憩をはさんだので正味4時間。
あと2時間くらいで完成かな?という感じです。

***

木工教室、最初にSさんからお話を頂いた時は正直「まだまだ無理だよ~」と思っていたのですが、やってみたら案外何とかなってしまうものですね。
ご相談下さったことを感謝しています。

まだ大々的に始める・・・とまではいきませんが、もし興味のある方がいらっしゃいましたら、『本館HP』よりメールでお問い合わせ下さい。
その時の工房の仕事の状況によりますが、月2~3回(1回2時間~4時間程度)での講習が可能です。
「作りたいものはあるけど、技術的に自信がなくて・・・」という方、いかがですか?

木工教室2回目

さて、先週はマンツーマン木工教室の2回目でした。

今回はホゾなどの仕口の説明と、簡単な図面の描き方講座。
ホゾは実物を見てもらった方が早いので・・・こんなサンプルを用意しました。

完成品になると隠れちゃうんですけどね。ホゾってこんな形をしています。
もっと複雑なのもありますが、これはシンプルなもの。

図面の方は、手描きの一番簡単な方法をお教えしました。
実は私、前職はCAD関連ソフトのプログラマだったので、AutoCADが多少は使えます(3Dとかは分からないんですよー。古いバージョンのソフトで平面を描くだけです)。

ただ最近は、家でパソコンに向かう時間がなかなか取れず。
娘の前でやろうものなら、キーボードをばんばん叩かれたり、見たことの無い画面にされたりするので・・・(笑)。ちょっと空いた時間に、スタバとかで方眼用紙に鉛筆で描いてます。

さて、生徒さんの作りたいものもだいぶ見えてきて、参考写真を見ながら材料や作り方の相談をして。

理論編は今回で最後。
次回からは工房で実技編となります。

木工教室

本日、1回目の木工教室を行いました。
ええ~~聞いてないよーー!!と思った方、ごめんなさい。
マンツーマンの教室を試験的にやったのです。

このブログを見てメールでお問い合わせ頂いたSさん、今日は理論編ということで木材の種類や無垢材の性質、木取りの時に気をつけること・・・などを講義させてもらいました。
工房だとちょっと遠くなってしまうので、今日の会場は柿生のミスド(^^)

去年のおもちゃ作りのお手伝いなど、多少は教える側の経験もありましたが、やはり緊張しますね~。
でも、なんとか満足いただいたようでほっとしました。

第2回は簡単な図面の描き方の予定です。
Sさん、次回もよろしくお願い致します!