2020年10月納品。
お仕事柄もあって、文庫・新書から大きなサイズまでいろんな本をお持ちのお客さま。
きれいに収納できる本棚、作れますか?というご依頼。
少し前に、下に行くほど大きな本が入る本棚を作ったので、それの拡大版で製作しました。
本がみっちり入ると棚板はほぼ見えなくなってしまうので、無垢材とパイン集成材で作ることに。
棚の外側と棚の前面はオニグルミ材で、棚板の奥の方は集成材を使用。
横から見えた時に綺麗なように、外側の板はネジを使わず、ホゾ組みで作っています。
無垢材を使うと、材料費が高いんでしょう?とよく言われます。
正解でもあり、不正解でもあり。
無垢材を使った家具が高いのは、平らな板にするまでの時間が長くかかるからです。
製材所から届いた荒板は、表面はザラザラで厚みもラフなままで、そのままでは棚を作ることはできません。
まず片面を平らにして、厚みを均一に削って。
節などの欠点があったらカットして、幅が足りなかったら板はぎして、やっと合板や集成材と同じスタートラインに立てるのです。
上下の棚は現場でつないで、転倒防止のために壁にもネジ止め。
ピアノ室に置いていただいて、下の方には大型の楽譜などが収納されます。
こちらは後日いただいた写真。
ご夫婦の本、まだまだ収納できそうです。
長く使っていただけますように。
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