今回はオーダー製作したテレビボードのご紹介。
前投稿のような木工教室のご要望は多いのですが、工房の仕事の主軸は家具製作です。
60歳くらいまでは作る仕事多め+教える仕事を少し、その後は徐々に教える方の比率を増やせたら・・・というのが今の展望。
まあ、先のことは分かりませんが(^^;
テレビボードの材料は、いくつかの樹種見本からアメリカンチェリーを選んでいただきました。
・今のテレビ台と同じくらいの大きさ
・シンプルな形
・前面は板の扉
・裏のごちゃごちゃしたコードを何とかしたい
というのがお客様のご希望。
なかなか難しかったのが、板扉の中に収納するとハードディスクへのリモコンが効かなくなってしまう点。
受信機をテレビ脇に置く方法も検討しましたが、「使う時は開けっ放しで良いですよ」ということで、扉が邪魔にならない形で作ることにしました。
DVDや録画番組を見る時はこうして持ちあげて、扉が天板下に収納されます。
裏側は二重構造にして、ごちゃついたコード達はボードの中に収納されるようにしました。
外側の板はいつでも外せて、コードのつなぎ替えや掃除ができます。
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お納めした後に「家具が生活の土台を作るという考え方に、共感します」と言っていただき、とても嬉しいお仕事でした。
量産家具が手軽に買える時代。
私もプラスチックの収納ケースを使っていますし、便利なことは否定しません。
でも、おうちに大事な家具が一つでもあると、毎日の生活が変わります。
それがあるだけで部屋の雰囲気が締まって、自分の気持ちも落ち着く。
そんな楽しい生活のお手伝いができるよう、今年もひとつずつ家具を作っていこうと思います。
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