ミラーキャビネット


2020年3月納品。
以前うちの木工教室で新居の洗面台を作ったお客さまから、洗面の上にかける鏡のご注文。
洗面台周りの小物も収納できたら、というご依頼でした。
本棚などもお納めしている方で、お好みも分かっているのでオニグルミ材でシンプルに製作。
そうそう、左側のオープン棚もうちで付けたものです(おしゃれな棚受けはお客様セレクト)。
(ミラー Before)

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(内部の小物収納)

実はこの洗面に影響を受けて、私も自宅の洗面台とミラーキャビネットを作りました(コロナ禍の自粛中に大変暇だった時期がありまして・・・)。

この方はうちの木工教室と家具オーダーを両方上手に利用しておられて、勉強になります。
お客さまが「家の中をこういう風にしたい」というイメージを持っておられると、私の仕事スピードもあがるので助かります。
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【木工教室で一緒につくったもの】
・玄関用のパイプハンガー(未up)
【オーダーいただいた家具】
キッチンと脱衣所・トイレのオープン棚板(←DIYの後半に載ってます)
・ミラーキャビネット(当記事)
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折れ脚ローテーブル

2020年3月納品、こちらはオーダーメイドの折れ脚テーブル。
私が最初に月型テーブルを納めた、子育てカフェのお客さまからのご注文でした。
娘が産まれてから、私もとてもお世話になったカフェ。
妊婦だった時に初めての注文をいただき、周りのお客さまやお子さんたちに試作を見てもらって、定番の子ども用テーブル「月型テーブル」ができました(納品時の様子はこちら )。
保育園に併設されていた子育てカフェはその後、近くの団地内に移転。
そして、ちょうどこのお客様のテーブルをお納めした時に、惜しまれつつ閉店となりました。
あのカフェが無かったら、うちの育児生活はもっともっと悲惨なものだった、と今でも思っています。
そして、あの場所でもらったいくつものお仕事の種がなかったら、くうちん工房は続いていなかった。
たくさんのご縁を本当にありがとうございました。
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オーダー家具の場合はなるべくご自宅にお伺いして、お部屋の広さやインテリアを拝見して、形を決めていきます。
今回は薄い色の木を多く使われた室内だったので、タモ材を選択。
今お使いのテーブルは小さいとのことで、ご家族でごはんをゆったり食べれられるサイズのローテーブルに決まりました。
またライフスタイルが変わるかもしれないから、とお客様のご希望で折れ脚で作ることに。
折れ脚テーブルの場合、うちでは脚側の金具は掘り込んで取りつけています。
こうすることで金具のズレが起きにくく、経年でのネジのゆるみを防げます。
あと実は、広げた時に90度より少しだけ角度が開くように、掘り込みは斜めになっています(←たぶん誰にも分からないかもしれない・・・)。
納品にお伺いした時、下のお子さんがちょうど眠くてぐずってしまって。
ああ・・・ごめんね。
こういう時、私は気の効いたこともできない、ほぼ役に立たない人なのです、、
でもテーブルはきっと使いやすいと思うから、ひと眠りして、ごはんを食べる時にさわってみてね。
大人になるまでに、このテーブルでの思い出をたくさん作ってくれたら嬉しいな。
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保育園の室内ゲート

ぼちぼち備忘録Blog。
前回の続き、手ぶら保育園 まるまーるさんに作った室内ゲートふたつ(2019年秋・2020年秋)。
最初はおままごとキッチンに追加する形で、保育室内の間仕切りドアを作りました。
初めて作るものなので、あーでもないこーでもないと試行錯誤。
床へのネジ止めがオーケーだったので、建具用の戸車とレールを使うことにしました。
こちらの扉が好評だったそうで、1年後に玄関ゲートも製作することに。
こういうのってほんとに嬉しいです(^^)
(玄関ゲート Before)
棚があるとぐらぐらしないよう頑丈に設置できるので、靴箱もセットで作りました。
そしてね、これも難しい。
「子どもには開けられず、大人には開けやすい鍵」。
最初の室内ゲートには簡単な金具を使った↑ のですが、これは子どもたちがすぐ開けられるようになってしまった・・・。
「もっと難しめのをつけてください」と言われて頭をひねって、つけたのがこちら ↓。
南京錠などをかけられるタイプの金具に変えて、そこに親指で開閉を操作するフックを通しました。
小さい子にはこの動作が難しいので、鍵の役割を果たします。
フックは短めのチェーンで壁に固定。
ふふふふふ!どうだ!大人の知恵を見たか!!!(笑)
保育園さんからは、不具合があったり要望があるとご連絡をいただいて、ちょこちょこ直したり増設したりしてます。
現在は私が「ラスボス」と呼んでいる、大きめの家具を製作中。
さて、がんばらなきゃ。
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保育園のおままごとキッチン

ぼちぼち備忘録Blog。
こちらは、2019年夏に作ったオーダー家具。
手ぶら保育園 まるまーるさんからのご依頼で、おままごとキッチンを作りました。
木工教室でも作っているおままごとキッチンですが、保育園やカフェなどにお納めする場合は、より頑丈に製作します。
木工教室では、「一般の方が作りやすく」「1日でちゃんと完成する」のが大事。
そのため、シンク用のバットや裏板の固定部分など、たくさんの子どもたちがハードに使うにはもうちょっと強くした方が良い部分もあるのです。
(カフェなどでおままごとキッチンのご使用をお考えの方は、製作前に必ずお知らせください。
プラス料金をいただきますが、上記のような補強をした上で納品いたします。)
今回は「保育室内の間仕切りも兼ねたい」ということで幅広に作ることに。
キッチン下の棚は、今使っているおもちゃ箱がそのまま収納できるサイズにしました。
裏面はご希望を伺って、空色のマグネット塗料仕上げ。
お知らせの紙を貼ったり、磁石遊びができるようになっています。
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翌年、シンクの上部に棚を追加しました。
保育士さんたちの手作りの雑貨がかわいい(^^)
折々に保育園のブログを拝見して、おままごとキッチンを使ってくれている子どもたちの様子を楽しませてもらっています。

オニグルミのダイニングセット

ぼちぼち備忘録Blog。
2019年秋のオーダー家具。
珍しく、Twitterのフォロワーさんからのご依頼でした。
ちなみに私のアカウント、作ってる物のこと以外は割とネガティブなことしか書いてません(笑)
老猫の病院通いと娘の送迎と夕飯づくりで夕方大変だったこの頃は、「もうごはん作れねえ」とか「なんとか焼きそばつくれた。へいてん」とか。
(今でもあんまり変わらないか。。)
そんなつぶやきを面白いと思ってからんでくれて、家具まで頼んでくださった奇特なお客さま。
新居へのお引越しに合わせて、ダイニングセットを作りました。

仕上げのオイル塗りは、息子さんと一緒に。
たくさんあるから飽きちゃうかな?と心配してたけど、テーブルの裏面もぐいぐい塗ってくれて、頼もしい(^^)

納品の時は「良かったらこのテーブルでの、最初のお茶をご一緒に」と、素敵な時間をいただきました。
最近気がついたのですが、私は自分の家具でお客さまの生活が少し楽に、そして楽しくなったらいいな、と思いながら作っています。
人とダイレクトにかかわるのはとても苦手だけど、作った家具を通じてならその人をケアできる、と信じてる。
そういう意味では天職だったかもな・・・と、いろんな幸運に感謝しています。

椅子の張り替え

ぼちぼち備忘録Blog。
2019年夏には、椅子の張替えのお仕事もいただきました。
工房立ち上げの頃からのお客様。
当時「まだオリジナルの椅子は作れない」と言っていた私に「さえさんのテーブルに合う椅子が欲しい。待つからつくって!」と言ってくれた方です。
ダイニングテーブルの下に棚をつけるアイディアも、提案してくれました。

(座面Before)
こんなお客様たちのおかげで、うちの工房のラインナップは揃っていったのです。
ほんとにありがたいこと。。
以前ブログで紹介した牛革張りの椅子のことを覚えていてくれて、あの感じで・・・とオーダー。
浅草のお店に一緒に行って、革を選びました。
このお店も、別のお客様が見つけてくださったお店。ありがたや~。
牛一頭分の革からは、だいたい椅子3脚分しか取れません。
4脚分は無理かな・・・お腹の部分は弱いから、とか子牛2頭分ではどうか、とか色々お店の方とも話し合い。
最後にこちらの革に決定!
はじっこに「H」という焼き印が入っていて、ちょうどイニシャルだからいいかも、とこの部分も座面に使うことになりました。
(しかし焼き印入れられた時の牛さんのことを考えると、複雑な気持ちになりますね、、)

完成品☆
座面張りはいつも、同業の工房TERAMOTOさんにお願いしています。
いつもありがとうございます!
こんな風に、家具を通じてお客様と長く付き合えるのも、皆さんのおかげです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします(^^)
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広いキッチンカウンター

新築のおうちのキッチンに、広めのカウンターを作りました。
なるべく作業スペースを広く・・・というご希望で、奥行58cm・間口は約2メートル。
左側には引き出しと扉つきの収納、右側はお持ちのストッカーと分別用ゴミ箱にぴったり納まるようになっています。
今回は棚本体がほとんど見えないので、シナ合板+着色オイルでご提案。
カウンター天板と、引き出しの前面と扉をオニグルミ材で作りました。
収納の奥行がかなり深いので、うまくお使いいただけるだろうか、、と悩んで。
棚柱を3本入れて、下2段は奥行たくさん、上1段は少し浅めで見通しの良い棚にしてみました。
扉の中ははっきり見えるとちょっと・・・ということで、模様入りのガラスを使用。
色や形がぼんやりと見えるので、何入れたっけ?と忘れずに済みます。
色つきも含めたくさんのサンプルから4枚に絞って、最後に選んだのがこちら。


右側は壁の下地に支え材を取りつけ、カウンターを固定して完了。

新居での家具にくうちん工房を選んでいただき、ありがとうございました!

(2018.10月製作)

CoCoプレイスさんのおままごとキッチン

おしごとカフェ」オープンの時にご縁をいただいた、株式会社キャリア・マムさま。
(カフェの小上がりにスツールを置いてもらってます。)
カフェのあるココリア多摩センターの上階に、保育室つきのコワーキングスペース「CoCoプレイス」をオープンとのことで、おままごとキッチンなどの什器をお納めしてきました。
5階のおしごとカフェさんも景色が綺麗ですが、ここはレストラン街よりも上の7階。
窓からの眺めも素晴らしいです。
使い勝手の良さそうな仕事用スペースの向こう側に、保育ゾーンがあります。
おままごとキッチンは不特定の子どもたちに使ってもらうので、いつものワークショップ用よりもあちこちを頑丈に作りました。
間口と高さもご希望に合わせたサイズに。
子連れで行って、保育士さんに子どもを見てもらいつつ仕事できる。
娘が小さい頃にこんな場所があったら、嬉しかったなあ・・・。
入り口の「CoCo Place」の看板やロゴも、合わせて製作。
「厚生労働省委託」の看板は、追加で設置しました。
CoCoプレイスさんは自営や起業準備の方たちだけじゃなく、会社員の方のサテライトオフィス利用も可能です。
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10年前にくらべて、いろいろな働き方が選べるようになってきたなあ、と実感しているこの頃。
保育室で子どもたちにたくさんキッチンを使ってもらって、そして、大人たちの笑顔も増えますように。
この度もありがとうございました。
(2018年8月・2019年1月製作)

吹き抜けの本棚

木工教室で娘さんの棚を作り、新居の洗面台や薪ストーブの炉台を一緒に作った生徒Ⅰさん。
2階に置く、扉つきの本棚をオーダーいただきました。
キッチンや洗面所につけたオニグルミ板の棚の質感が、とても良かったとのこと。
こういうご注文はとても嬉しいものです。
本棚は薪ストーブの煙突が見える、2階に置くことに。
階段を登ってくるとすぐ目に入ります。
2台並べたときに綺麗に見えるよう、天板は通し木目になっています。
本体も扉もなるべくシンプルに・・・というご注文で、すっきりとした形になりました。

真鍮の取っ手は、Iさんが探してきたもの(キッチンや脱衣所の棚受けも)。
アンティークなマイナスねじが素敵です。
納品の時は「娘さん同伴でぜひ!」と言っていただいて、お子さんと遊ばせてもらってありがたい限りです。
2階の梁にかけられたハンモックをいたく気に入った娘は、「うちにもハンモック買って~」と言い出しました(笑)
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自分たちの使うものを、自分の手でつくる。
生活の中に少しずつ、良いものを取り入れる。
高尾の自然がすぐそばに感じられる、とても素敵なおうちでした。

いろんな本の入る本棚

昨年の今頃は、都内にお住まいのOさまの本棚を作っていました。
マンションの壁のくぼんだ部分にちょうど合うようなものを・・・と、ご相談。
Kindleなどで読むようになったものの、書籍もやっぱり買いますね、とOさま。
そして赤ちゃんが生まれたばかりなので、つかまり立ちしても倒れにくい本棚にしてほしい、とのこと。
賃貸マンションなので、壁に穴をあけたりはできません。
そしてこんなのが良いです!といただいたのが、下に行くほど奥行が深くなっている本棚の写真でした。

さてさて・・・ちょうど届いたばかりの材木たちと相談。
なるべくシンプルにすっきりと、というご希望でこんな感じになりました。
棚板も少しずつ奥行が違います。
本体のみ、こちらは塗りあがったところ。
外側は壁で見えなくなってしまいますが、縦に通した板もなるべくきれいな木目になるようにしました。
無事に完成してOさまのおうちへ。
一番上には文庫本、中段には新書や単行本、一番下には大きめの美術書も入ります。
喜んでいただけて良かったです!
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